【2024年】仮想通貨おすすめアプリ12選 初心者向けランキング

仮想通貨おすすめアプリ12選、初心者向けランキング

近年、デジタル資産としての価値が注目され、投資対象として人気が高まっている仮想通貨(暗号資産)。「ビットコイン」や「イーサリアム」といった名前をニュースで耳にする機会も増え、興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

かつてはパソコンを駆使する専門的なトレーダーが中心でしたが、現在ではスマートフォンアプリの普及により、誰でも手軽に仮想通貨取引を始められる時代になりました。しかし、数多くの仮想通貨アプリが存在するため、「どのアプリを選べば良いのかわからない」「初心者でも安心して使えるアプリはどれ?」といった悩みを抱える方も少なくありません。

この記事では、仮想通貨取引をこれから始めたいと考えている初心者の方に向けて、仮想通貨アプリの基本的な知識から、自分に合ったアプリを選ぶための5つのポイント、そして2024年最新のおすすめアプリランキングまで、網羅的に解説します。さらに、目的別のおすすめアプリや、アプリを利用する上でのメリット・デメリット、具体的な始め方、注意点まで詳しく掘り下げていきます。

この記事を最後まで読めば、仮想通貨アプリに関する知識が深まり、あなたに最適なアプリを見つけて、安心して仮想通貨取引をスタートできるでしょう。

仮想通貨アプリとは

仮想通貨アプリとは

仮想通貨アプリとは、一言で言えば「スマートフォンを使って仮想通貨の取引や管理ができるアプリケーション」のことです。国内の仮想通貨取引所が、ユーザーの利便性を高めるために開発・提供しています。

従来、仮想通貨取引は主にパソコンのウェブブラウザを通じて行われていました。しかし、スマートフォンの普及に伴い、いつでもどこでも手軽に資産状況の確認や取引を行いたいというニーズが高まり、各社がアプリ開発に力を入れるようになりました。

その結果、現在では口座開設から入出金、売買取引、資産管理、情報収集まで、仮想通貨取引に関わるほぼ全ての操作がスマートフォン一台で完結するようになっています。特に、価格変動が激しい仮想通貨市場において、場所や時間を選ばずにアクセスできるアプリの存在は、投資家にとって非常に強力なツールとなっています。初心者にとっては、複雑な操作を覚えることなく直感的に取引を始められる点が大きな魅力です。

このセクションでは、そんな便利な仮想通貨アプリで具体的に「何ができるのか」を詳しく解説していきます。

仮想通貨アプリでできること

仮想通貨アプリには、取引を円滑に進めるための様々な機能が搭載されています。ここでは、主要な5つの機能について、その内容と役割を具体的に見ていきましょう。

仮想通貨の売買取引

仮想通貨アプリの最も基本的な機能が、ビットコインやイーサリアムをはじめとする仮想通貨の売買取引です。アプリを使えば、電車での移動中や仕事の休憩時間など、わずかな隙間時間を利用して取引を完了させることができます。

多くのアプリでは、主に2つの取引形式が用意されています。

  1. 販売所形式: 仮想通貨取引所を相手に売買する形式です。操作が非常にシンプルで、提示された価格で「買う」か「売る」かを選ぶだけなので、初心者でも迷うことなく取引できます。ただし、取引所が提示する買値と売値にはスプレッドと呼ばれる価格差があり、これが実質的な手数料となるため、次に説明する取引所形式に比べてコストが割高になる傾向があります。
  2. 取引所形式: ユーザー同士で売買する形式です。板情報(売買の注文状況を一覧にしたもの)を見ながら、「いくらで、どれくらいの量を売買したいか」を自分で決めて注文を出します。販売所形式に比べて手数料が安く、コストを抑えた取引が可能ですが、操作がやや複雑なため、ある程度取引に慣れた中級者以上向けの形式と言えます。

初心者の方は、まず操作が簡単な販売所形式から始め、取引に慣れてきたらコストの安い取引所形式に挑戦してみるのがおすすめです。アプリによっては、この2つの形式を簡単に切り替えられる機能も備わっています。

日本円の入出金

仮想通貨を購入するためには、まず取引所の口座に日本円を入金する必要があります。仮想通貨アプリを使えば、この日本円の入出金手続きもスマートフォンから簡単に行えます。

主な入金方法には、以下のようなものがあります。

  • 銀行振込: ご自身の銀行口座から、取引所が指定する口座へ振り込む方法です。
  • クイック入金(インターネットバンキング入金): 提携している金融機関のインターネットバンキングを利用して、24時間365日リアルタイムで入金できる方法です。手数料が無料の場合が多く、即座に口座へ反映されるため、急いで取引を始めたい場合に非常に便利です。
  • コンビニ入金: 全国の提携コンビニエンスストアの端末を操作して入金する方法です。銀行口座を持っていない方や、手軽に入金したい場合に利用されます。

一方、利益を確定させて現金化したい場合には、出金手続きを行います。アプリから出金したい金額と出金先の銀行口座を指定するだけで、簡単に出金申請が完了します。セキュリティの観点から、出金手続きには二段階認証が必須となっている場合がほとんどです。

仮想通貨の送金・受取

仮想通貨アプリは、単なる取引ツールとしてだけでなく、デジタルなお財布(ウォレット)としての機能も備えています。これにより、自分の口座にある仮想通貨を、他の取引所の口座や、個人が管理するウォレット、あるいはNFTマーケットプレイスなどに送金したり、逆に受け取ったりすることができます。

送金を行う際は、送金先となる「アドレス」を指定します。アドレスとは、銀行口座番号のようなもので、英数字の長い文字列で構成されています。このアドレスを1文字でも間違えて送金してしまうと、送った仮想通貨は二度と戻ってこない可能性が非常に高いため、入力の際には細心の注意が必要です。多くのアプリでは、コピー&ペーストやQRコードの読み取り機能に対応しており、入力ミスを防ぐ工夫がなされています。

この送金・受取機能は、複数の取引所を使い分けている場合や、DeFi(分散型金融)、ブロックチェーンゲームといった、取引所以外のサービスを利用する際に不可欠な機能です。

チャートの確認・分析

価格変動を予測し、適切なタイミングで売買するためには、チャートの確認と分析が欠かせません。 仮想通貨アプリには、リアルタイムで価格の動きを示すチャート機能が標準で搭載されています。

多くのアプリでは、ローソク足チャートはもちろんのこと、以下のようなテクニカル分析に役立つ指標(インジケーター)を表示させることができます。

  • 移動平均線(MA): 一定期間の価格の平均値を線で結んだもので、相場のトレンドを把握するために使われます。
  • MACD(マックディー): 2本の移動平均線を用いて、相場の周期とタイミングを捉える指標です。
  • RSI(相対力指数): 相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を判断するための指標です。

初心者向けのアプリでは、シンプルで直感的に見やすいチャートが提供される一方、上級者向けのアプリでは、描画ツールが充実していたり、複数のテクニカル指標を同時に表示できたりと、パソコンの取引ツールに匹敵するほどの高度な分析が可能です。自分のレベルや目的に合わせて、チャート機能の充実度もアプリ選びの一つの基準となります。

最新情報の通知受け取り

24時間365日価格が変動する仮想通貨市場では、情報のキャッチアップが非常に重要です。仮想通貨アプリのプッシュ通知機能を活用すれば、重要な情報を見逃すリスクを大幅に減らすことができます。

多くのアプリで設定できる主な通知には、以下のようなものがあります。

  • 価格アラート通知: あらかじめ設定した価格に到達した際に通知を受け取れます。「ビットコインが〇〇円になったら通知」といった設定をしておくことで、売買のチャンスを逃しにくくなります。
  • 価格変動通知: 一定の時間内に価格が急騰・急落した際に通知されます。市場の大きな変化を即座に知ることができます。
  • 約定通知: 自分が出した売買注文が成立した際に通知されます。
  • 重要なお知らせ通知: 取引所からのメンテナンス情報や、新規銘柄の上場など、重要なアナウンスを受け取れます。

これらの通知機能を上手く活用することで、常にアプリを起動していなくても、効率的に市場の動向を追い、適切なタイミングでアクションを起こすことが可能になります。

初心者向け仮想通貨アプリの選び方【5つのポイント】

安全性・セキュリティの高さ、各種手数料の安さ、取扱銘柄の多さ、アプリの使いやすさと機能性、最低取引金額の低さ

数ある仮想通貨アプリの中から、自分に最適な一つを見つけ出すのは簡単なことではありません。特に初心者の方は、何を基準に選べば良いのか迷ってしまうでしょう。そこで、ここでは初心者が仮想通貨アプリを選ぶ際に特に重視すべき5つのポイントを解説します。これらのポイントを一つひとつ確認することで、安全かつ快適に取引を始められるアプリが見つかるはずです。

① 安全性・セキュリティの高さ

仮想通貨はデジタルデータであるため、ハッキングなどのサイバー攻撃によって資産が盗まれてしまうリスクが常に存在します。そのため、アプリを選ぶ上で最も重要視すべきなのが、運営会社の信頼性とセキュリティ対策の高さです。大切な資産を預けるわけですから、この点は絶対に妥協してはいけません。

まず確認すべきは、その取引所が金融庁・財務局に登録された「暗号資産交換業者」であるかどうかです。国内で仮想通貨交換業を営むには、この登録が法律で義務付けられています。登録業者は、顧客資産の分別管理や情報セキュリティ体制の整備など、厳しい基準をクリアしているため、無登録の海外業者などに比べて格段に安全性が高いと言えます。

その上で、取引所が具体的にどのようなセキュリティ対策を講じているかを確認しましょう。チェックすべき主な項目は以下の通りです。

  • 二段階認証: ログイン時や送金時などに、ID・パスワードに加えて、スマートフォンアプリで生成される確認コードなどの入力を求める仕組みです。不正ログインを防ぐために非常に効果的であり、ユーザー自身が必ず設定すべき機能でもあります。
  • コールドウォレット管理: 顧客から預かった仮想通貨を、インターネットから完全に切り離された環境(コールドウォレット)で保管する方法です。オンライン上のホットウォレットに比べて、ハッキングのリスクを大幅に低減できます。多くの取引所が、顧客資産の大部分をコールドウォレットで管理していることを公表しています。
  • マルチシグ: 仮想通貨を送金する際に、複数の秘密鍵を必要とする仕組みです。一人の担当者や一つのシステムが侵害されただけでは送金が実行されないため、内部不正やハッキングに対する耐性が高まります。
  • 信託保全: 万が一取引所が破綻した場合でも、顧客の日本円資産が保全されるように、信託銀行などに資産を分別管理する仕組みです。これに対応している取引所であれば、より安心して日本円を預けることができます。

これらのセキュリティ対策は、各取引所の公式サイトやアプリの紹介ページで確認できます。少し専門的に聞こえるかもしれませんが、自分の資産を守るための重要な知識ですので、ぜひチェックしてみてください。

② 各種手数料の安さ

仮想通貨取引では、売買を繰り返すたびに様々な手数料が発生します。一回あたりの金額は小さくても、積み重なると利益を圧迫する大きなコストになり得ます。そのため、できるだけ手数料の安いアプリを選ぶことも重要なポイントです。

仮想通貨取引で発生する主な手数料は以下の通りです。

手数料の種類 内容
取引手数料 仮想通貨を売買する際に発生する手数料。「取引所」形式でかかることが多い。
スプレッド 「販売所」形式における売値と買値の差額。実質的な手数料。
入金手数料 日本円を取引所の口座に入金する際に発生する手数料。クイック入金は無料の場合が多い。
出金手数料 取引所の口座から日本円を出金する際に発生する手数料。
送金手数料 仮想通貨を他のアドレスに送金する際に発生する手数料。

特に初心者が注意したいのが「スプレッド」です。前述の通り、販売所は操作が簡単で魅力的ですが、このスプレッドが広く設定されている場合が多く、知らず知らずのうちにコストを支払っていることになります。例えば、ある仮想通貨の買値が101円、売値が99円の場合、スプレッドは2円です。この瞬間に買ってすぐに売ると、2円の損失が出てしまいます。

一方で、GMOコインやDMM Bitcoinのように、多くの手数料を無料に設定している取引所もあります。特に、入出金手数料や送金手数料が無料だと、少額の資金移動を頻繁に行う場合でもコストを気にせず利用できます。

「取引手数料無料」と謳っていても、スプレッドが広かったり、他の手数料が高かったりするケースもあるため、自分がどのような取引(短期売買か長期保有か、日本円の入出金を頻繁に行うかなど)をしたいかを考え、総合的なコストで判断することが大切です。

③ 取扱銘柄の多さ

仮想通貨には、代表的なビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の他にも、数千種類以上の「アルトコイン」が存在します。アルトコインの中には、将来的に大きな値上がりが期待できる可能性を秘めた銘柄もあれば、独自の技術やプロジェクト背景を持つ魅力的な銘柄もたくさんあります。

どのアプリを選ぶかによって、取引できる仮想通貨の種類は大きく異なります。ビットコインやイーサリアムといった主要な銘柄だけを取引したいのであれば、どのアプリでも問題ありません。しかし、「リップル(XRP)やソラナ(SOL)など、特定のアルトコインに投資したい」「将来性のある草コイン(時価総額が低く、知名度の低いコイン)を発掘したい」と考えているのであれば、取扱銘柄の多いアプリを選ぶ必要があります。

国内の取引所では、CoincheckやGMOコインなどが豊富な銘柄を取り扱っていることで知られています。取扱銘柄が多いということは、それだけ投資の選択肢が広がるということです。様々な銘柄の情報をアプリでチェックしているうちに、新たな投資チャンスを発見できるかもしれません。

ただし、注意点として、アルトコインはビットコインに比べて価格変動がさらに激しく、流動性(取引のしやすさ)が低い銘柄も多いです。初心者のうちは、まず時価総額が大きく、情報も得やすい主要な銘柄から取引を始め、慣れてきたら徐々にアルトコインにも目を向けていくのが堅実なアプローチと言えるでしょう。

④ アプリの使いやすさと機能性

毎日使う可能性のあるアプリだからこそ、直感的でストレスなく操作できる「使いやすさ(UI/UX)」は非常に重要な要素です。特に初心者にとっては、どこに何があるか一目でわかり、複雑な設定なしに売買できるシンプルなデザインのアプリがおすすめです。

多くのアプリでは、初心者向けの「シンプルモード」と、豊富な機能を備えた「トレーダーモード(Proモード)」を切り替えられるようになっています。

  • シンプルモード: 売買や資産確認など、必要最低限の機能に絞られており、大きなボタンや分かりやすいグラフで構成されています。初めて仮想通貨に触れる方でも、迷わず操作を進められます。
  • トレーダーモード: 取引所形式での板取引や、高度なテクニカル分析が可能なチャート、詳細な注文方法(指値、逆指値など)が利用できます。本格的なトレードを行いたい方向けのモードです。

まずはシンプルモードで操作に慣れ、より高度な分析や取引をしたくなったタイミングでトレーダーモードに移行できるアプリは、初心者から上級者まで長く使えるため非常に便利です。

また、アプリごとの独自機能もチェックしましょう。例えば、スマートフォンのホーム画面に価格をリアルタイム表示できる「ウィジェット機能」や、プッシュ通知のカスタマイズ性、デモトレード機能の有無なども、使いやすさを左右するポイントです。アプリストアのレビューやスクリーンショットを参考に、自分にとって使いやすそうなデザインのアプリを選ぶと良いでしょう。

⑤ 最低取引金額の低さ

「仮想通貨への投資は、まとまった資金がないと始められない」と思っている方もいるかもしれませんが、それは誤解です。現在、国内のほとんどの取引所では、非常に少額から仮想通貨を購入することができます。

この「最低取引金額」は取引所によって異なりますが、多くのアプリでは「500円」や「1円」といった、お小遣い程度の金額からスタートできます。これは、仮想通貨を「1BTC」や「1ETH」といった単位ではなく、「0.0001BTC」のように小数点以下の単位で購入できるためです。

最低取引金額が低いことのメリットは、なんといっても投資のリスクを抑えながら、実際の取引を体験できる点にあります。いきなり大きな金額を投じるのは不安が大きいですが、数百円程度であれば、たとえ価格が下がっても精神的な負担は少ないはずです。

まずは少額で実際に仮想通貨を買ってみて、価格が変動する感覚や、アプリの操作感、利益や損失が出る仕組みを肌で感じてみることが、初心者にとっては何よりの勉強になります。bitFlyerでは1円から、CoincheckやDMM Bitcoinでは数百円程度から取引を始められます。これから仮想通貨を始める方は、この最低取引金額の低さもアプリ選びの重要な判断材料の一つにしましょう。

仮想通貨おすすめアプリ比較ランキングTOP12

ここからは、前述した「初心者向けの選び方5つのポイント」を踏まえ、安全性、手数料、取扱銘柄、使いやすさ、最低取引金額などを総合的に評価した、2024年最新版の仮想通貨おすすめアプリをランキング形式で12個紹介します。

各アプリの特徴を比較し、自分にぴったりのアプリを見つけるための参考にしてください。

取引所名 取扱銘柄数 取引形式 最低取引金額(販売所) 特徴
① Coincheck 29種類 販売所 / 取引所 500円相当額 初心者向けNo.1の使いやすさ、見やすいアプリ画面、豊富な銘柄
② DMM Bitcoin 38種類 販売所(BitMatch) / レバレッジ 銘柄により異なる レバレッジ取引の銘柄数が豊富、各種手数料が無料、独自注文方式
③ bitFlyer 22種類 販売所 / 取引所 1円 国内最大級の取引量、1円から始められる、セキュリティ評価が高い
④ GMOコイン 26種類 販売所 / 取引所 銘柄により異なる オリコン顧客満足度No.1、手数料が安い、総合力が高い
⑤ bitbank 38種類 販売所 / 取引所 0.00000001 BTCなど 取引量が多く板が厚い、トレーダーに人気、高度なチャート分析
⑥ SBI VCトレード 23種類 販売所 / 取引所 銘柄により異なる SBIグループの信頼性、各種手数料が安い、ステーキングが充実
⑦ Zaif 23種類 販売所 / 取引所 0.0001 BTCなど 自動積立サービスが特徴、独自トークンあり
⑧ LINE BITMAX 7種類 販売所 / 取引所 1円から LINEアプリから手軽に取引可能、LINE Pay連携が便利
⑨ BITPOINT 22種類 販売所 / 取引所 500円未満 新規銘柄(草コイン)の上場に積極的、手数料が安い
⑩ Huobi Japan 28種類 販売所 / 取引所 2円から グローバルな取引所の日本法人、独自トークンHTの取扱い
⑪ OKCoinJapan 36種類 販売所 / 取引所 銘柄により異なる ステーキングサービスが充実、独自キャンペーン「Flash Deals」
⑫ CoinTrade 20種類 販売所 / 取引所 銘柄により異なる ステーキング銘柄が豊富、IEOに強み

※取扱銘柄数や手数料などの情報は2024年5月時点のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。


① Coincheck(コインチェック)

Coincheckは、アプリのダウンロード数が国内No.1(※)であり、「まず仮想通貨を始めてみたい」という初心者に最もおすすめできる取引所の一つです。その最大の魅力は、誰でも直感的に操作できる圧倒的なアプリの使いやすさにあります。シンプルで洗練されたデザインは、仮想通貨の知識が全くない人でも、どこを触れば何ができるのかが一目瞭然です。
(※)対象:国内の暗号資産取引アプリ、データ協力:AppTweak、参照:コインチェック株式会社公式サイト

取扱銘柄数も29種類と国内取引所の中でもトップクラスに多く、ビットコインやイーサリアムといった主要通貨はもちろん、将来性のある様々なアルトコインへの投資が可能です。また、電気代やガス代の支払いでビットコインが貯まるユニークなサービスや、NFTを売買できる「Coincheck NFT」も提供しており、仮想通貨取引以外の領域にも触れてみたい方にとっても魅力的です。

最低取引金額も500円からと始めやすく、まさに初心者のための入門アプリと言えるでしょう。ただし、販売所のスプレッドが広めというデメリットもあるため、取引に慣れてきたら取引所形式を活用するなどの工夫がおすすめです。

参照:コインチェック株式会社公式サイト

② DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)

DMM.comグループが運営するDMM Bitcoinは、レバレッジ取引に強みを持つ取引所です。現物取引できる銘柄は38種類、レバレッジ取引では国内最多クラスの34種類に対応しており、少ない資金で大きなリターンを狙いたい中〜上級者から高い支持を得ています。(2024年5月時点)

特筆すべきは、各種手数料の安さです。日本円のクイック入金・出金手数料だけでなく、仮想通貨の送金手数料まで無料なのは大きなメリットです。コストを気にせず、頻繁に資金を移動させたい方には最適です。

また、「BitMatch注文」という独自の注文方法も特徴的です。これは、DMM Bitcoinが提示するミッド(仲値)価格で取引が成立する仕組みで、販売所のスプレッドを気にすることなく、比較的有利な価格で取引できる可能性があります。アプリのUIもシンプルモードとSTモード(トレーダー向け)をワンタップで切り替えられ、初心者から経験者まで幅広い層に対応しています。

参照:株式会社DMM Bitcoin公式サイト

③ bitFlyer(ビットフライヤー)

bitFlyerは、国内最大級のビットコイン取引量を誇る(※)、老舗の仮想通貨取引所です。長年の運営実績と、業界トップクラスのセキュリティ体制から、多くのユーザーに信頼されています。ハッキング被害への対策として7年以上「ゼロ」を維持している実績は、安心して資産を預けられる大きな要因です。
(※)Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)、参照:株式会社bitFlyer公式サイト

最大の魅力は、わずか1円から仮想通貨を購入できる手軽さです。お試しで仮想通貨に触れてみたいという初心者の方にとって、これ以上ないほど低いハードルと言えるでしょう。

また、「bitFlyerかんたん積立」や、Tポイントをビットコインに交換できるサービス、クレジットカードの利用でビットコインが貯まる「bitFlyerクレカ」など、取引以外のサービスも充実しています。普段の生活の中でコツコツと仮想通貨を貯めたい方にもおすすめです。アプリはシンプルで見やすく、初心者でも迷うことなく利用できます。

参照:株式会社bitFlyer公式サイト

④ GMOコイン

GMOインターネットグループが運営するGMOコインは、オリコン顧客満足度調査でNo.1を獲得(※)するなど、ユーザーからの評価が非常に高い取引所です。その理由は、手数料の安さ、取扱銘柄の豊富さ、サービスの多様性といった総合力の高さにあります。
(※)2024年 オリコン顧客満足度®調査 暗号資産取引所 現物取引 第1位、参照:GMOコイン株式会社公式サイト

入出金手数料や送金手数料が無料なのはもちろんのこと、取引所形式のメーカー取引(板にない価格で注文を出すこと)ではマイナス手数料(手数料がもらえる)を採用しており、コストを徹底的に抑えたいトレーダーにとって非常に魅力的です。

取扱銘柄数も26種類と豊富で、販売所・取引所の両方に対応。さらに、仮想通貨を貸し出して利息を得る「貸暗号資産(レンディング)」や、対象通貨を保有しているだけで報酬がもらえる「ステーキング」など、売買以外の運用方法も充実しています。一つのアプリで様々な投資を試してみたいという欲張りな方にも満足できる、オールインワンのアプリです。

参照:GMOコイン株式会社公式サイト

⑤ bitbank(ビットバンク)

bitbankは、仮想通貨の取引量で国内No.1(※)を記録したこともある、本格的なトレーダーから絶大な支持を集める取引所です。その最大の強みは、「取引所」形式の流動性の高さにあります。取引量が多いということは、売買したいタイミングで希望の価格で取引が成立しやすい(板が厚い)ことを意味します。
(※)2021年2月14日 CoinMarketCap調べ、参照:ビットバンク株式会社公式サイト

スプレッドの広い販売所ではなく、コストを抑えられる取引所で本格的なトレードをしたいと考えている方に最適です。アプリには、60種類以上のテクニカル分析が利用できる高機能チャート「TradingView」が搭載されており、スマートフォンからでもPCに匹敵する高度な相場分析が可能です。

取扱銘柄数も38種類と国内トップクラスで、特にアルトコインの取引所取引に力を入れています。UIはシンプルで洗練されており、初心者でも扱いやすいですが、その真価はトレーダー向けの機能にあります。仮想通貨取引に慣れて、より深く分析やトレードを追求したくなった時に、必ず候補に挙がるアプリと言えるでしょう。

参照:ビットバンク株式会社公式サイト

⑥ SBI VCトレード

金融大手のSBIグループが運営するSBI VCトレードは、グループが培ってきた金融ノウハウを活かした高い信頼性と堅牢なセキュリティが魅力です。手数料体系も非常にユーザーフレンドリーで、日本円の入出金手数料、仮想通貨の入出庫(送金)手数料がすべて無料となっています。

取扱銘柄は23種類と標準的ですが、ステーキングサービスの充実度には目を見張るものがあります。特別な申し込みをすることなく、対象の仮想通貨を保有しているだけで毎月自動的に報酬を受け取れるため、長期保有を考えている投資家にとっては非常に効率的な運用が可能です。

アプリはシンプルで分かりやすく、特に「かんたん取引」モードは初心者でも迷わず操作できます。SBIグループの他の金融サービスを利用している方にとっては、安心感も大きく、有力な選択肢となるでしょう。少額から積立投資ができるサービスもあり、コツコツ資産を形成したい方にも向いています。

参照:SBI VCトレード株式会社公式サイト

⑦ Zaif(ザイフ)

Zaifは、独自のユニークなサービスで根強い人気を持つ老舗の仮想通貨取引所です。最大の特徴は「Zaifコイン積立」です。毎月決まった日に、指定した金額の仮想通貨を銀行口座から自動引き落としで購入してくれるため、価格変動に一喜一憂することなく、ドルコスト平均法の効果で長期的な資産形成を目指せます。忙しくてチャートを見る時間がない方や、感情的な売買を避けたい方に最適なサービスです。

また、Zaifが発行する独自トークン「ザイフ(ZAIF)」や、フィスココイン(FSCC)、カイカコイン(CICC)など、他の取引所では扱っていない珍しい銘柄を取引できる点も魅力の一つです。

過去にハッキング被害を経験しましたが、現在は経営体制も変わり、セキュリティ強化に努めています。ニッチな銘柄や自動積立に興味がある方にとっては、検討する価値のある取引所です。

参照:株式会社カイカエクスチェンジ公式サイト

⑧ LINE BITMAX(ラインビットマックス)

LINE BITMAXは、コミュニケーションアプリ「LINE」から直接アクセスできる手軽さが最大の魅力です。新たに専用アプリをダウンロードする必要がなく、LINEアプリ内のウォレットタブから、口座開設や取引を始められます。

最低1円から取引が可能で、LINE Payとの連携により、簡単かつスピーディーに入金できる点も初心者にとっては嬉しいポイントです。普段からLINEを使っているユーザーであれば、その延長線上で気軽に仮想通貨の世界に足を踏み入れることができます。

取扱銘柄は7種類と少なめですが、ビットコインやイーサリアムといった主要な通貨は押さえています。また、将来値上がりする価格を予測する「暗号資産貸出サービス(レンディング)」など、独自のサービスも提供しています。「まずはとにかく手軽に、少額から試してみたい」という、仮想通貨取引の第一歩として最適なプラットフォームです。

参照:LINE Xenesis株式会社公式サイト

⑨ BITPOINT(ビットポイント)

BITPOINTは、新規銘柄や、いわゆる「草コイン」の上場に積極的なことで知られる取引所です。ジャスミー(JMY)やディープコイン(DEP)といった、他の国内取引所ではあまり見かけない銘柄をいち早く取り扱ってきた実績があり、新たな投資チャンスを求める投資家から注目されています。

手数料体系も魅力的で、取引手数料はもちろん、即時入金手数料、入出金・送金手数料がすべて無料です。コストを気にせず、様々なアルトコインに資金を分散させたい場合に非常に有利です。

また、対象銘柄を保有しているだけで報酬がもらえるステーキングサービスや、口座開設キャンペーンなども頻繁に実施しており、お得に取引を始めたい方にもおすすめです。アプリの使い勝手もシンプルで、初心者でも直感的に操作できます。新しいアルトコインへの投資に興味がある方は、口座を持っておいて損はないでしょう。

参照:株式会社ビットポイントジャパン公式サイト

⑩ Huobi Japan(フォビジャパン)

Huobi Japanは、世界160カ国以上で数千万人のユーザーを抱えるグローバルな仮想通貨取引所「Huobi」の日本法人です。グローバル基準の高い技術力とセキュリティを背景に、安定したサービスを提供しています。

取扱銘柄は28種類と豊富で、その中にはHuobiが発行する独自トークン「フォビトークン(HT)」も含まれています。HTを保有していると、取引手数料の割引が受けられるなどの特典があります。

2円から取引が始められる手軽さに加え、「取引所」形式では板取引だけでなく、より高度な「ストップ・リミット注文」などにも対応しており、幅広いユーザーのニーズに応えます。グローバルな知見を活かした銘柄選定やサービス展開に期待が持てる取引所です。

参照:フォビジャパン株式会社公式サイト

⑪ OKCoinJapan(オーケーコインジャパン)

OKCoinJapanも、世界中でサービスを展開するOK Groupの日本法人です。グローバルなネットワークを活かし、36種類という国内最大級の取扱銘柄数を誇ります。

特に力を入れているのが「ステーキングサービス」です。高い利率を提示している銘柄も多く、売買差益(キャピタルゲイン)だけでなく、保有し続けることによる安定した収益(インカムゲイン)を狙いたい投資家にとって、非常に魅力的な選択肢となります。

また、「Flash Deals」と呼ばれる、期間限定で特定の仮想通貨を割引価格で購入できるキャンペーンを定期的に開催している点もユニークです。お得に仮想通貨を手に入れるチャンスがあるため、こまめにチェックする価値があります。

参照:オーケーコイン・ジャパン株式会社公式サイト

⑫ CoinTrade(コイントレード)

CoinTradeは、東証プライム上場企業である株式会社セレスのグループ会社、株式会社マーキュリーが運営する仮想通貨取引所です。上場企業グループならではの信頼性と管理体制が強みです。

最大の特徴は、ステーキングとIEO(Initial Exchange Offering)に注力している点です。取扱銘柄20種類のうち、半数以上がステーキングに対応しており、その年率も比較的高めに設定されています。長期保有で安定したリターンを目指す投資戦略と非常に相性が良いです。

また、IEO(取引所が主体となって行う資金調達)の実績もあり、将来有望なプロジェクトのトークンをいち早く手に入れるチャンスがあります。これから大きく成長する可能性を秘めた銘柄に、初期段階から投資したいと考えている方におすすめの取引所です。

参照:株式会社マーキュリー公式サイト

【目的別】おすすめの仮想通貨アプリ

ランキングで12のアプリを紹介しましたが、「結局どれが自分に合っているの?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。ここでは、あなたの目的やスタイルに合わせて、特におすすめのアプリを3つのカテゴリに分けてご紹介します。

とにかく初心者にやさしいアプリ

仮想通貨取引が全く初めてで、専門用語や複雑な操作に不安を感じる方は、何よりも「使いやすさ」と「始めやすさ」を重視してアプリを選ぶのがおすすめです。

  • Coincheck(コインチェック): シンプルで見やすい画面デザインは、数あるアプリの中でも群を抜いています。難しいことを考えずに、直感的に売買を始めたい方に最適です。取扱銘柄も多く、慣れてきてから他のコインに興味が移っても対応できます。
  • bitFlyer(ビットフライヤー): 「1円」から仮想通貨を買える手軽さは、初心者が最初の一歩を踏み出す際の心理的なハードルを大きく下げてくれます。大手ならではの安心感と、Tポイント連携など身近なサービスも魅力です。
  • LINE BITMAX(ラインビットマックス): 普段使っているLINEアプリから始められるので、新しいアプリをインストールしたり、操作を覚えたりする手間がありません。「お試しでちょっとだけ」という感覚でスタートしたい方にぴったりです。

これらのアプリは、いずれも複雑な機能を削ぎ落としたシンプルなインターフェースで、仮想通貨取引の基本的な流れをスムーズに体験できるように設計されています。まずはこれらのアプリで少額から始めて、取引に慣れていくのが王道と言えるでしょう。

取引手数料を安く抑えたい人向けのアプリ

短期的な売買を繰り返すトレードを考えている方や、少しでもコストを節約して効率的に資産を増やしたい方は、各種手数料が安いアプリを選ぶことが重要です。

  • GMOコイン: 入出金手数料、送金手数料が無料で、取引所形式では手数料がもらえる「マイナス手数料」まで採用しています。コスト面で他の追随を許さない、非常に優れた取引所です。
  • DMM Bitcoin: こちらも入出金手数料、送金手数料が無料。さらに、スプレッドを抑えられる「BitMatch注文」が利用できるため、実質的な取引コストを低く抑えることが可能です。
  • SBI VCトレード: SBIグループの安心感に加え、各種手数料が無料。特に、頻繁に仮想通貨を外部ウォレットなどに送金する可能性がある方にとっては、送金手数料無料の恩恵は非常に大きいです。

これらのアプリは、一回一回の取引コストが利益に与える影響を最小限に抑えてくれます。特に、「販売所」のスプレッドではなく、「取引所」の手数料の安さを活かしてトレードしたい中級者以上の方には必須の選択肢となります。

いろいろな種類の仮想通貨を取引したい人向けのアプリ

ビットコインやイーサリアムだけでなく、将来の「第二のビットコイン」を探したい、あるいは多様なプロジェクトに分散投資したいと考えている方は、取扱銘柄の豊富さでアプリを選びましょう。

  • bitbank(ビットバンク): 38種類という国内トップクラスの取扱銘柄数を誇り、その多くを「取引所」形式で取引できます。コストを抑えながら、様々なアルトコインをトレードしたい方に最適です。
  • DMM Bitcoin: 38種類の現物銘柄と34種類のレバレッジ銘柄を取り扱っており、多様なアルトコインで現物・レバレッジの両方の戦略を取ることができます。
  • OKCoinJapan: 36種類の銘柄を取り扱っており、グローバルな知見を活かした銘柄選定が魅力です。ステーキング対応銘柄も多く、アルトコインの長期保有にも向いています。

取扱銘柄が多いということは、それだけ投資の選択肢が広がるということです。市場のトレンドに合わせてポートフォリオを組み替えたり、まだあまり知られていない有望な銘柄を発掘したりする楽しみがあります。ただし、アルトコインは価格変動リスクも高いため、投資する際は十分な情報収集とリスク管理を心がけましょう。

仮想通貨アプリのメリット・デメリット

いつでもどこでも取引できる、価格変動のチャンスを逃しにくい、重要な情報をプッシュ通知で受け取れる

スマートフォンで手軽に取引できる仮想通貨アプリは非常に便利ですが、その手軽さゆえのデメリットも存在します。アプリを最大限に活用し、リスクを管理するためにも、メリットとデメリットの両方を正しく理解しておくことが大切です。

仮想通貨アプリのメリット

まずは、仮想通貨アプリを利用する大きなメリットを3つご紹介します。

いつでもどこでも取引できる

最大のメリットは、時間や場所に縛られずに取引できる機動性の高さです。スマートフォンとインターネット環境さえあれば、通勤中の電車内、ランチタイム、就寝前のベッドの中など、生活のあらゆるシーンで取引のチャンスを捉えることができます。

パソコンでの取引の場合、自宅や職場など、PCが設置された場所にいる必要がありましたが、アプリならその制約がありません。ふと思いついた時にサッと資産状況を確認したり、急なニュースに対応して売買したりといった、スピーディーな対応が可能になります。この利便性は、多忙な現代人にとって非常に大きな価値を持つでしょう。

価格変動のチャンスを逃しにくい

仮想通貨市場は、株式市場のように取引時間が決まっておらず、24時間365日、土日祝日も関係なく動き続けています。そのため、深夜や早朝など、パソコンの前にいない時間帯に価格が急騰・急落することも日常茶飯事です。

このような状況で、スマートフォンアプリは非常に強力な武器となります。価格の急変を察知した際に、すぐさまアプリを起動して売買注文を出すことができるため、利益を得るチャンスを逃したり、損失が拡大するのを防いだりしやすくなります。 この即時性は、価格変動の激しい仮想通貨市場と非常に相性が良いと言えます。

重要な情報をプッシュ通知で受け取れる

多くのアプリには、あらかじめ設定した条件を満たした際にスマートフォンに直接情報を知らせてくれる「プッシュ通知」機能が備わっています。

例えば、「ビットコインの価格が3%上昇したら通知」「イーサリアムが〇〇円になったら通知」といった価格アラートを設定しておけば、常にチャートに張り付いている必要はありません。また、自分の注文が約定した際の通知や、取引所からの重要なお知らせ(新規銘柄の上場やメンテナンスなど)もリアルタイムで受け取れます。

この機能を活用することで、重要なマーケットの動きや取引機会を見逃すことなく、効率的に情報収集と取引を行うことが可能になります。

仮想通貨アプリのデメリット

一方で、アプリならではのデメリットや注意すべき点も存在します。

通信環境がなければ利用できない

当然のことながら、仮想通貨アプリはインターネットに接続された状態でなければ利用できません。 電波の届かない地下や山間部、あるいは通信障害が発生している状況では、アプリを起動して取引することは不可能です。

もし、ポジションを保有している(仮想通貨を買っている)状態で通信が途絶え、その間に価格が暴落してしまった場合、損切りなどの対応ができずに大きな損失を被るリスクがあります。重要な取引を行う際は、安定した通信環境が確保できる場所で行うことを心がけましょう。

スマートフォンの紛失や盗難のリスクがある

スマートフォンは常に持ち歩くものであるため、紛失や盗難のリスクがつきまといます。もし、セキュリティ対策が不十分なスマートフォンを第三者に拾われたり盗まれたりした場合、アプリを不正に操作され、資産を勝手に送金されてしまう危険性があります。

このようなリスクに備えるため、スマートフォン本体の画面ロック(パスコード、指紋認証、顔認証)は必ず設定しましょう。さらに、仮想通貨アプリ自体のログインにも、二段階認証を必ず設定しておくことが極めて重要です。二段階認証を設定しておけば、たとえIDとパスワードが漏洩したとしても、第三者が不正にログインすることを防げます。自分の資産を守るために、これらの対策は必須です。

仮想通貨アプリの始め方【3ステップ】

取引所の口座を開設する、口座に日本円を入金する、アプリで仮想通貨を購入する

仮想通貨アプリを使って取引を始めるまでの手順は、実は非常にシンプルです。ここでは、口座開設から仮想通貨の購入までを、大きく3つのステップに分けて分かりやすく解説します。

① 取引所の口座を開設する

まず最初に、利用したい仮想通貨取引所を選び、口座開設を申し込みます。ほとんどの取引所で、スマートフォンアプリから直接、無料で口座開設手続きができます。

手続きの主な流れは以下の通りです。

  1. メールアドレスの登録: アプリをダウンロードし、メールアドレスを登録します。登録したアドレスに届いたメール内のリンクをクリックし、パスワードを設定します。
  2. 個人情報の入力: 氏名、住所、生年月日、職業、年収、投資経験などの基本情報を入力します。これらの情報は、法律(犯罪収益移転防止法)に基づき正確に入力する必要があります。
  3. 本人確認: 本人確認書類を提出します。現在主流となっているのが「スマホでかんたん本人確認」や「クイック本人確認」と呼ばれる方法です。スマートフォンのカメラで、運転免許証やマイナンバーカードといった本人確認書類と、自分の顔(正面や首振りなど)を撮影してアップロードするだけで完結します。この方法なら、郵送のやり取りが不要で、最短で即日〜翌営業日には口座開設が完了します。

このステップでつまずかないよう、事前に本人確認書類を手元に準備しておくとスムーズに進められます。

② 口座に日本円を入金する

口座開設が完了したら、次は仮想通貨を購入するための資金(日本円)を、開設した口座に入金します。アプリ内のメニューから「入金」や「入出金」といった項目を選び、手続きを進めます。

主な入金方法は、前述の通り以下の3つです。

  • 銀行振込: アプリに表示される取引所指定の銀行口座へ、自分の銀行口座から振り込みます。金融機関の営業時間によっては、反映までに時間がかかる場合があります。
  • クイック入金(インターネットバンキング): 提携金融機関のネットバンキングを利用する方法。24時間リアルタイムで反映され、手数料も無料の場合が多いため、最もおすすめの入金方法です。
  • コンビニ入金: コンビニの端末を操作して入金する方法。手軽ですが、手数料がかかる場合があります。

入金が完了すると、アプリの資産状況に金額が反映されます。これで、いつでも仮想通貨を購入できる準備が整いました。

③ アプリで仮想通貨を購入する

いよいよ最後のステップ、仮想通貨の購入です。アプリの取引画面を開き、購入したい銘柄を選びます。

例えば、ビットコインを購入する場合、「ビットコイン」を選択し、「買う」ボタンをタップします。その後、購入したい金額(例:1,000円分)または数量(例:0.001BTC)を入力し、注文内容を確認して実行すれば購入完了です。

初心者のうちは、操作がシンプルな「販売所」での購入がおすすめです。アプリの画面に表示されている購入価格で、即座に取引が成立します。

購入した仮想通貨は、アプリ内の資産一覧(ポートフォリオ)に反映されます。これであなたも仮想通貨ホルダーの仲間入りです。購入後は、価格の動きをチェックしたり、次の売買タイミングを考えたりと、本格的な運用がスタートします。

仮想通貨アプリを利用する際の注意点

セキュリティ対策を自分でも行う、必ず余剰資金で投資する、利益が出た場合は確定申告が必要

手軽に始められる仮想通貨アプリですが、投資である以上、いくつかの注意点が存在します。安全に、そして健全に資産運用を続けるために、以下の3つのポイントを必ず心に留めておきましょう。

セキュリティ対策を自分でも行う

取引所は堅牢なセキュリティ対策を講じていますが、最終的に自分の資産を守るのは自分自身です。ユーザー側でできるセキュリティ対策を怠ると、資産を失うリスクが高まります。

最低限、以下の対策は必ず行いましょう。

  • 二段階認証の徹底: 最も重要な対策です。ログイン時、送金時、個人情報変更時など、あらゆる場面で二段階認証が有効になるように設定してください。認証アプリ(Google Authenticatorなど)を使用する方法が一般的で、SMS認証よりも安全性が高いとされています。
  • パスワードの強化と管理: 他のサービスで使っているパスワードの使い回しは絶対に避けてください。英大文字・小文字、数字、記号を組み合わせた、推測されにくい複雑なパスワードを設定しましょう。また、パスワードを他人に教えたり、安易な場所にメモしたりしないことも重要です。
  • 公共のフリーWi-Fiは避ける: カフェや駅などで提供されているフリーWi-Fiは、通信が暗号化されていない場合があり、通信内容を盗み見(傍受)されるリスクがあります。重要な取引やログイン操作は、自宅のWi-Fiやスマートフォンのキャリア回線など、信頼できる通信環境で行いましょう。
  • フィッシング詐欺への警戒: 取引所を装った偽のメールやSMSを送りつけ、偽サイトに誘導してパスワードや個人情報を盗み出す「フィッシング詐欺」が多発しています。公式サイトをブックマークしておき、メール内のリンクから安易にログインしないように注意してください。

必ず余剰資金で投資する

これは仮想通貨に限らず、すべての投資に共通する大原則です。仮想通貨への投資は、必ず「余剰資金」で行ってください。

余剰資金とは、食費や家賃といった生活費、病気や失業などに備えるための貯金などを除いた上で、「最悪の場合、なくなっても生活に支障が出ないお金」のことです。

仮想通貨は価格変動が非常に激しく、短期間で価値が半分以下になることも珍しくありません。もし生活資金や、将来必要になることが決まっているお金(学費や住宅ローンなど)、あるいは借金をしてまで投資してしまうと、価格が下落した際に冷静な判断ができなくなります。「損失を取り返そう」と焦って無謀な取引を繰り返し、さらに大きな損失を招くという悪循環に陥りがちです。

精神的な余裕を持って、長期的な視点で投資と向き合うためにも、余剰資金の範囲で楽しむことを徹底しましょう。

利益が出た場合は確定申告が必要

仮想通貨の取引で得た利益は、原則として「雑所得」に分類され、所得税の課税対象となります。そのため、一定以上の利益が出た場合は、翌年に確定申告を行い、納税する義務があります。

確定申告が必要になる主なケースは以下の通りです。

  • 会社員(給与所得者)の場合: 給与所得や退職所得以外の所得(仮想通貨の利益など)の合計額が、年間で20万円を超えた場合
  • 被扶養者(主婦や学生など)の場合: 所得の合計額が年間で48万円を超えた場合(基礎控除額)。

利益が確定するタイミングは、「仮想通貨を売却して日本円にした時」だけでなく、「仮想通貨で他の仮想通貨を購入した時」や「仮想通貨で商品やサービスを購入した時」も含まれます。

年間の取引履歴をすべて記録し、正確な損益を計算する必要がありますが、この計算は非常に煩雑です。多くの取引所では、年間の取引レポートをダウンロードできる機能を提供しているので、それを活用しましょう。利益が大きくなった場合や計算に不安がある場合は、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。税金のことを知らずにいると、後から追徴課税などのペナルティを受ける可能性もあるため、注意が必要です。

参照:国税庁 No.1524 暗号資産を使用することにより利益が生じた場合の計算方法

仮想通貨アプリに関するよくある質問

仮想通貨アプリは無料で使えますか?、スマートフォンだけで仮想通貨の取引はできますか?、複数の取引所アプリを併用するメリットはありますか?、ポートフォリオ管理アプリとは何ですか?

最後に、仮想通貨アプリに関して初心者の方が抱きやすい疑問について、Q&A形式でお答えします。

仮想通貨アプリは無料で使えますか?

はい、仮想通貨アプリのダウンロードや、口座の開設・維持にかかる費用は基本的に無料です。月額料金のようなものも一切かかりません。

ただし、実際に取引を行う際には、いくつかの手数料が発生する場合があります。具体的には、仮想通貨を売買する際の「取引手数料」や「スプレッド」、日本円を入出金する際の「入出金手数料」、仮想通貨を外部に送る際の「送金手数料」などです。

これらの手数料は取引所によって異なるため、「選び方」のセクションで解説したように、自分の取引スタイルに合った手数料体系のアプリを選ぶことが重要です。

スマートフォンだけで仮想通貨の取引はできますか?

はい、スマートフォン一台あれば、仮想通貨取引のほぼすべてを完結させることができます。

具体的には、

  • 取引所の口座開設
  • 日本円の入出金
  • 仮想通貨の売買
  • 仮想通貨の送金・受取
  • 資産状況の管理
  • チャート分析

といった一連の操作が、すべてアプリ上で行えます。パソコンがなくても、まったく問題なく仮想通貨取引を始めることが可能です。

ただし、一部の高度な分析ツールや、非常に複雑な注文方法などは、パソコン版の取引ツールでしか利用できない場合もあります。本格的なデイトレードなどを行う上級者の中には、大きな画面で詳細な分析ができるパソコンと、外出先で手軽に確認・取引できるスマートフォンアプリを併用している人も多くいます。

複数の取引所アプリを併用するメリットはありますか?

はい、複数の取引所アプリを併用することには、多くのメリットがあります。 多くの経験豊富な投資家は、一つだけでなく複数の取引所の口座を開設して使い分けています。

主なメリットは以下の通りです。

  • リスク分散: 万が一、利用している取引所の一つがハッキング被害に遭ったり、システム障害で長時間利用できなくなったりした場合でも、他の取引所で取引を続けられます。資産を一つのカゴに盛らないという、投資の基本原則にも通じます。
  • 目的別の使い分け: 「A社は手数料が安いから短期トレード用」「B社は取扱銘柄が多いからアルトコイン投資用」「C社はステーキングの利率が高いから長期保有銘柄用」というように、各取引所の強みに合わせて使い分けることで、より効率的な資産運用が可能になります。
  • 価格差を利用した取引: まれに、取引所間で同じ仮想通貨に価格差が生じることがあります。この価格差を利用して利益を出す手法(アービトラージ)の機会が生まれる可能性があります。
  • キャンペーンの活用: 各社が実施する口座開設キャンペーンや取引キャンペーンに複数参加することで、より多くの特典を受け取ることができます。

口座開設は無料ですので、まずはメインで使うアプリを一つ決めた上で、気になる特徴を持つアプリをいくつかサブとして開設しておくことをおすすめします。

ポートフォリオ管理アプリとは何ですか?

ポートフォリオ管理アプリとは、複数の取引所やウォレットに分散している自分の仮想通貨資産を、一つのアプリでまとめて管理・分析できるツールのことです。取引所のアプリとは別に、専用のアプリとして提供されています。

複数の取引所を併用していると、「自分の総資産が今いくらで、どの通貨をどれくらい持っているのか」を把握するのが難しくなります。ポートフォリオ管理アプリを使えば、各取引所のAPIキー(データ連携のための鍵)を連携させることで、すべての資産を一元的に表示し、合計資産の推移や、各通貨の保有比率などをグラフで視覚的に確認できます。

これにより、資産状況の正確な把握が容易になり、リバランス(資産配分の調整)などの投資判断がしやすくなります。複数の取引所を本格的に活用し始めたら、導入を検討してみると良いでしょう。