近年、ビットコインやイーサリアムと並び、多くの投資家から注目を集めている暗号資産(仮想通貨)が「リップル(XRP)」です。特に、その特徴である国際送金の速さと安さから、将来的な実用化に大きな期待が寄せられています。
しかし、これから暗号資産投資を始めようとする初心者の方にとっては、「リップルってそもそも何?」「どうやって買えばいいの?」「どこの取引所がおすすめ?」といった疑問や不安が多いのではないでしょうか。
この記事では、リップル(XRP)の基本的な仕組みから、初心者でも迷わない具体的な購入手順、おすすめの暗号資産取引所、そして投資する上での注意点や将来性まで、網羅的に解説します。この記事を読めば、リップル(XRP)の買い方に関するあらゆる疑問が解消され、安心して第一歩を踏み出せるようになるでしょう。
目次
リップル(XRP)とは
リップル(XRP)の購入を検討する前に、まずはその基本的な特性や目的を理解しておくことが重要です。リップル(XRP)は単なる投機の対象ではなく、明確な役割と目的を持って設計された暗号資産です。その核心は「国際送金」の革新にあります。
国際送金を高速・低コストで実現する暗号資産
リップル(XRP)は、アメリカのフィンテック企業であるRipple社(リップル社)が開発を主導する国際送金ネットワーク「RippleNet(リップルネット)」上で利用されるデジタル資産です。その最大の目的は、現在の国際送金が抱える「時間がかかる」「コストが高い」という課題を解決することにあります。
現代の国際送金は、多くの場合「SWIFT(国際銀行間通信協会)」というシステムを利用しています。このシステムでは、送金元銀行と着金先銀行の間に「コルレス銀行」と呼ばれる中継銀行が複数介在することが一般的です。この中継プロセスが複雑であるため、送金が完了するまでに数日を要し、各銀行で手数料が発生するためコストも高額になりがちです。
例えば、日本の銀行からアメリカの銀行へ送金する場合、直接送金されるわけではなく、複数のコルレス銀行を経由します。その過程で、円からドルへの両替が行われ、各銀行が手数料を徴収していくため、最終的に受け取る金額が目減りし、着金までの時間も予測しにくいという問題がありました。
この課題に対し、リップル(XRP)は全く新しいアプローチを提供します。RippleNetを利用することで、金融機関はコルレス銀行を介さずに、直接、迅速かつ安価に送金を行うことが可能になります。その心臓部で活躍するのが、デジタル資産であるXRPです。
XRPを利用した送金は、ブロックチェーン技術を基盤とした「XRP Ledger(XRPレジャー)」という分散型台帳上で行われます。このXRP Ledgerは、極めて高い処理能力を誇ります。
- 高速な決済: ビットコインの取引承認に約10分、イーサリアムに数分かかることがあるのに対し、XRPの決済は約3〜4秒で完了します。この速度は、まさに国際送金における「時間」の問題を劇的に改善します。
- 低コストな手数料: XRPの送金にかかる手数料は、1取引あたり0.00001XRP程度と、非常に安価です。これは日本円に換算すると1円にも満たない金額であり、従来の国際送金手数料とは比較にならないほどの低コストを実現します。
このように、リップル(XRP)は既存の金融システムが抱える非効率性をテクノロジーで解決し、よりスムーズで安価な価値の移転を実現するために生まれました。この明確な実用性が、他の多くの暗号資産と一線を画す大きな特徴と言えるでしょう。
ブリッジ通貨としての役割
リップル(XRP)が高速・低コストな国際送金を実現する上で、もう一つ非常に重要な概念が「ブリッジ通貨」としての役割です。ブリッジ通貨とは、その名の通り「橋渡し」の役目を果たす通貨のことを指します。
法定通貨(日本円、米ドル、ユーロなど)には、通貨ペアによって流動性が低い(取引量が少ない)組み合わせが存在します。例えば、日本円からメキシコペソへ直接両替しようとすると、取引量が少ないため不利なレートになったり、両替自体に時間がかかったりすることがあります。
ここでXRPがブリッジ通貨として機能します。流動性が低い通貨ペアを直接交換する代わりに、一度流動性の高いXRPを介在させるのです。
具体的な流れは以下のようになります。
- 送金元の法定通貨(例:日本円)をXRPに交換する。
- そのXRPを送金先の取引所や金融機関に送金する(このプロセスが約3〜4秒で完了)。
- 着金したXRPを送金先の法定通貨(例:メキシコペソ)に交換する。
この仕組みにより、あらゆる法定通貨同士の交換が、XRPを中継することで効率的に行えるようになります。送金業者は、世界中の様々な通貨の口座を事前に用意しておく「事前ファンディング」の必要がなくなります。これは、これまで送金業者が抱えていた大きな資本コストの削減につながります。
このブリッジ通貨としての機能を活用したRipple社のソリューションが「ODL(On-Demand Liquidity)」です。以前は「xRapid」という名称で知られていました。ODLは、金融機関や送金業者が国際送金を行う際に、必要な分だけXRPを調達してブリッジ通貨として利用し、送金完了後すぐに相手国の通貨に交換するサービスです。これにより、送金業者は為替変動リスクに長時間さらされることなく、低コストでリアルタイムの国際送金を提供できるようになります。
つまり、リップル(XRP)の価値は、単に価格が上下することだけでなく、このブリッジ通貨としての需要が世界中でどれだけ高まるかに大きく依存していると言えます。世界中の金融機関がODLの利用を拡大すれば、XRPの取引量が増加し、その価値も安定的に向上していくことが期待されます。この実需に裏打ちされた将来性こそが、多くの投資家がリップル(XRP)に注目する最大の理由なのです。
リップル(XRP)の買い方・購入方法【3ステップ】
リップル(XRP)がどのような暗号資産であるか理解できたところで、いよいよ具体的な購入方法を見ていきましょう。暗号資産の購入は難しそうに聞こえるかもしれませんが、実際には以下の3つのステップで完了します。初心者の方でも迷わないよう、一つひとつの手順を詳しく解説します。
① 暗号資産取引所の口座を開設する
リップル(XRP)を購入するためには、まず「暗号資産交換業者」として金融庁に登録されている暗号資産取引所で、自分専用の口座を開設する必要があります。銀行や証券会社で直接購入することはできないため、この口座開設が最初のステップとなります。
口座開設の手続きは、ほとんどの取引所でオンラインで完結し、スマートフォン一つあれば数分で申し込みが可能です。大まかな流れは以下の通りです。
- 公式サイトへアクセスし、メールアドレスを登録
まずは利用したい暗号資産取引所の公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを設定してアカウントを登録します。登録したメールアドレスに確認メールが届くので、記載されたリンクをクリックして本登録に進みます。 - 個人情報の入力
次に、氏名、住所、生年月日、電話番号、職業、年収、投資経験といった基本情報を入力します。これらの情報は、犯罪収益移転防止法に基づいて確認が義務付けられているため、正確に入力しましょう。 - 本人確認手続き
個人情報の入力が終わったら、本人確認を行います。現在、主流となっているのが「かんたん本人確認」や「eKYC(electronic Know Your Customer)」と呼ばれる、スマートフォンを利用したオンラインの本人確認方法です。
この方法では、スマートフォンのカメラで以下の2点を撮影・提出します。- 本人確認書類: 運転免許証、マイナンバーカード、在留カードなど、顔写真付きの本人確認書類。
- 自身の顔写真: 指示に従って、自分の顔を正面や斜めから撮影します。
eKYCを利用すれば、郵送物の受け取りを待つ必要がなく、最短で申し込み当日に口座開設が完了する場合もあります。従来の郵送による本人確認も選択できますが、取引開始まで1週間程度かかることが多いため、急いでいる方はeKYCがおすすめです。
- 審査と口座開設完了
提出した情報と書類をもとに、取引所側で審査が行われます。審査に通過すると、口座開設完了の通知がメールなどで届き、取引を開始できるようになります。
口座開設は基本的に無料で行えます。また、取引所によって取扱通貨や手数料、アプリの使い勝手が異なるため、まずはいくつかの取引所で口座を開設してみて、自分に合った場所を見つけるのも良い方法です。
② 口座に日本円を入金する
口座開設が完了したら、次にリップル(XRP)を購入するための資金(日本円)をその口座に入金します。入金方法は取引所によって多少異なりますが、主に以下の3つの方法が用意されています。
入金方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
銀行振込 | ・手数料が比較的安い(振込手数料は自己負担) ・大きな金額を入金しやすい |
・銀行の営業時間外だと反映が翌営業日になることがある ・振込先口座を間違えるリスクがある |
クイック入金 | ・24時間365日、ほぼリアルタイムで口座に反映される ・インターネットバンキング経由で簡単に入金できる |
・取引所によっては手数料がかかる場合がある ・提携している金融機関が限られる |
コンビニ入金 | ・近くのコンビニから手軽に入金できる | ・手数料が比較的高め ・入金できる上限額が低い場合がある |
初心者の方には、提携金融機関のインターネットバンキング口座を持っていれば「クイック入金」がおすすめです。夜間や休日でもすぐに入金が反映されるため、価格が急変動した際にもすぐに対応できます。ただし、取引所によってはクイック入金に手数料がかかる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
入金手続きを行う際には、いくつかの注意点があります。
- 振込名義: 銀行振込の場合、必ず取引所の口座名義と同一名義の銀行口座から振り込む必要があります。家族名義の口座などから振り込むと、入金が反映されない、あるいは組戻し手続きが必要になる場合があります。
- 振込先口座: 各ユーザーに専用の振込先口座が割り当てられます。入金手続きの際は、取引所のマイページに表示される正しい口座情報を確認しましょう。
- 識別番号の入力: 一部の取引所では、振込依頼人名の前に特定の番号(お客様番号など)の入力を求められることがあります。入力し忘れると入金の反映が遅れる原因となるため、注意が必要です。
これらの手順を確実に実行すれば、スムーズに日本円を入金できます。
③ 数量を指定してリップル(XRP)を購入する
口座に日本円が入金されたら、いよいよリップル(XRP)の購入です。取引所のアプリやウェブサイトにログインし、取引画面に進みます。初心者の方が最初に利用するのは、操作が簡単な「販売所」形式が一般的です。
販売所での購入手順は非常にシンプルです。
- 購入したい暗号資産を選択する
取引画面には、その取引所が扱っている暗号資産のリストが表示されます。その中から「リップル(XRP)」を選択します。 - 購入数量または金額を入力する
次に、どれくらいの量を購入するかを決めます。「購入したいXRPの数量」を指定する方法と、「購入したい日本円の金額」を指定する方法の2つがあります。- 数量で指定: 「100 XRP」のように、購入したいXRPの枚数を直接入力します。
- 金額で指定: 「10,000円分」のように、支払う日本円の金額を入力します。
初心者の方は、まず「1万円分」など、キリの良い金額で指定して購入するのが分かりやすいでしょう。多くの取引所では、500円や1,000円といった少額から購入が可能です。
- 内容を確認して購入を確定する
数量または金額を入力すると、現在のレートでどれくらいのXRPが購入できるか、またはいくらの日本円が必要かが自動的に計算されて表示されます。内容に間違いがなければ「購入」や「買う」といったボタンをクリックします。最終確認画面が表示されるので、再度内容をチェックし、確定ボタンを押せば購入手続きは完了です。
購入が完了すると、あなたの取引所口座の資産(ポートフォリオ)に、購入したリップル(XRP)が反映されます。これで、あなたはリップル(XRP)の保有者となりました。購入後は、価格の動向をチェックしたり、将来的に売却したり、あるいは他のウォレットに送金したりすることが可能になります。
リップル(XRP)の購入は「販売所」と「取引所」どちらが良い?
暗号資産取引所には、実は「販売所」と「取引所」という2つの異なる取引形式が存在します。どちらを利用するかによって、操作の難易度や取引コストが変わってきます。リップル(XRP)を賢く購入するためにも、この2つの違いをしっかりと理解しておきましょう。
販売所とは
販売所とは、ユーザーが暗号資産交換業者を相手に、直接リップル(XRP)を売買する形式です。イメージとしては、海外旅行の際に利用する空港の両替所のようなものを思い浮かべると分かりやすいでしょう。業者が提示する「買値(Ask)」と「売値(Bid)」に基づいて取引を行います。
メリット
販売所の最大のメリットは、その操作のシンプルさにあります。
- 初心者でも簡単: 購入画面は非常にシンプルで、「購入したい金額」や「数量」を入力してボタンを押すだけで、すぐに取引が完了します。複雑なチャートや板情報を読み解く必要はありません。
- 確実に取引できる: 業者が提示する価格で、希望する量のリップル(XRP)を確実に購入(または売却)できます。「買いたいのに買えない」といった状況が起こらないため、スムーズな取引が可能です。
デメリット
一方で、販売所のデメリットは取引コストが割高になる点です。
- スプレッドが広い: 販売所では、買値と売値に意図的に差が設けられています。この価格差を「スプレッド」と呼び、これが実質的な手数料として業者の利益となります。例えば、ある瞬間の買値が1XRP = 75円、売値が1XRP = 72円だった場合、3円のスプレッドが存在します。購入した瞬間に売却すると、このスプレッド分だけ損失が出てしまうことになります。このスプレッドは、取引所形式の手数料に比べて広めに設定されているのが一般的です。
取引所とは
取引所とは、リップル(XRP)を買いたいユーザーと売りたいユーザーが、互いに希望する価格を提示し、条件が合致した場合に取引が成立する形式です。株式取引で用いられる「板取引」と同じ仕組みです。ユーザーは「板」と呼ばれる注文一覧表を見ながら、他のユーザーと直接売買を行います。
メリット
取引所の最大のメリットは、取引コストを安く抑えられることです。
- スプレッドが狭い(手数料が安い): 取引所はユーザー同士の売買のマッチングの場を提供しているため、販売所のような広いスプレッドは存在しません。代わりに取引手数料が設定されていることが多いですが、その手数料を考慮しても、販売所のスプレッドよりトータルコストは安くなる傾向があります。取引所によっては、特定の注文方法(Maker注文など)で手数料がマイナス(報酬がもらえる)になる場合もあります。
デメリット
取引所のデメリットは、操作が複雑で初心者にはやや難易度が高い点です。
- 操作が複雑: 板情報を読み解き、「いくらで、何枚の買い注文が出ているか」などを分析しながら、自分で価格を指定する「指値注文」や、現在の市場価格で注文する「成行注文」を使い分ける必要があります。
- 取引が成立しない可能性がある: 指値注文の場合、指定した価格まで市場価格が動かなければ、いつまで経っても取引は成立しません。また、流動性(取引量)が少ない場合は、大きな注文を出すと価格が大きく変動してしまったり(価格スリッページ)、希望する量すべてを売買できなかったりするリスクもあります。
操作が簡単な「販売所」は初心者におすすめ
ここまで解説した販売所と取引所の特徴をまとめると、以下の表のようになります。
項目 | 販売所 | 取引所 |
---|---|---|
取引相手 | 暗号資産交換業者 | 他のユーザー |
価格決定 | 業者が提示する価格 | ユーザー間の需要と供給で決定(板取引) |
メリット | ・操作が非常に簡単で初心者向き ・提示された価格で確実に取引できる |
・手数料が割安(スプレッドが狭い) ・指値注文など高度な注文方法が使える |
デメリット | ・手数料が割高(スプレッドが広い) | ・操作が複雑で、板読みの知識が必要 ・希望通りに取引が成立しないことがある |
おすすめの人 | 初めて暗号資産を購入する人、手軽さを重視する人 | 取引コストを少しでも抑えたい中〜上級者、頻繁に取引する人 |
結論として、これから初めてリップル(XRP)を購入するという初心者の方には、まずは「販売所」の利用をおすすめします。多少コストは割高になりますが、それ以上に操作が直感的で分かりやすく、確実に購入できるという安心感は大きなメリットです。
まずは販売所で少額のリップル(XRP)を購入し、取引の流れやアプリの操作に慣れることから始めましょう。そして、暗号資産取引に慣れてきて、よりコストを意識した取引がしたくなった段階で、「取引所」形式の利用に挑戦するのが賢明なステップアップと言えるでしょう。
初心者におすすめ!リップル(XRP)が購入できる暗号資産取引所3選
日本国内には数多くの暗号資産取引所が存在しますが、それぞれに特徴があります。ここでは、特に初心者の方がリップル(XRP)を購入する際に、使いやすさ、安全性、手数料などの観点からおすすめできる取引所を3つ厳選してご紹介します。これらの情報は、各社の公式サイトに基づいた客観的な事実をまとめたものです。
① Coincheck(コインチェック)
Coincheckは、アプリのダウンロード数が国内No.1(※)であり、多くのユーザーに支持されている人気の取引所です。その最大の魅力は、初心者でも直感的に操作できる洗練されたユーザーインターフェースにあります。
(※)対象:国内の暗号資産取引アプリ、期間:2019年〜2023年、データ協力:App Tweak(参照:コインチェック公式サイト)
- 特徴:
- アプリの使いやすさ: スマートフォンアプリのデザインが非常に見やすく、資産の管理から売買まで、数タップで完結します。これから暗号資産を始める方にとって、この分かりやすさは大きな安心材料となります。
- 豊富な取扱通貨: ビットコインやリップルはもちろん、他のアルトコインも多数取り扱っており、分散投資を考え始めた際にも同じ取引所で対応しやすいです。
- 大手グループの安心感: ネット証券大手のマネックスグループの傘下であり、強固なセキュリティ体制と経営基盤を持っています。
- XRPの購入方法:
- 販売所形式で簡単に購入可能です。アプリの「販売所」タブからXRPを選び、金額を指定するだけですぐに取引が完了します。
- 手数料:
- 取引所(BTCのみ)の取引手数料は無料です。
- 販売所のスプレッドは存在します。
- 日本円の入金手数料は、銀行振込は無料(振込手数料は自己負担)、クイック入金やコンビニ入金は有料です。出金手数料も有料となります。(参照:コインチェック公式サイト 手数料ページ)
Coincheckは、「とにかく簡単に、迷うことなくリップルを買いたい」という方に最もおすすめできる取引所です。
② DMM Bitcoin
DMM Bitcoinは、DMM.comグループが運営する暗号資産取引所です。レバレッジ取引に強みを持つイメージがありますが、もちろん現物取引(リップル(XRP)の購入)も可能です。サポート体制の充実と手数料の安さが大きな魅力です。
- 特徴:
- 各種手数料が無料: 日本円のクイック入金手数料や出金手数料が無料に設定されています。これは、少額から取引を始めたい初心者にとって非常に嬉しいポイントです。暗号資産の送金手数料も無料です。(※BitMatch取引手数料を除く)
- 充実したサポート: 平日・休日を問わず、365日LINEやフォームでの問い合わせに対応しています。暗号資産取引で分からないことがあった際に、気軽に質問できる環境が整っているのは心強いです。
- 独自の注文方法「BitMatch」: 販売所と取引所の良い点を組み合わせたような独自の注文方法です。有効期限内に他のユーザーの注文とマッチングすれば、スプレッドを抑えたコストで取引が可能です。
- XRPの購入方法:
- 販売所形式で提供されています。操作もシンプルで分かりやすいです。
- 手数料:
- 取引手数料は無料です。
- 販売所のスプレッドは存在します。
- 前述の通り、日本円の入出金手数料、暗号資産の送金手数料が無料です。(参照:DMM Bitcoin公式サイト 手数料ページ)
DMM Bitcoinは、「入出金のコストを気にせず、安心して取引を始めたい」という方に特におすすめの取引所です。
③ GMOコイン
GMOコインは、東証プライム上場のGMOインターネットグループが運営する暗号資産取引所です。オリコン顧客満足度調査で何度もNo.1を獲得するなど、ユーザーからの評価が非常に高いことで知られています。取引の選択肢の広さと総合的なコストの安さが強みです。
- 特徴:
- 「販売所」と「取引所」の両方に対応: GMOコインの最大の強みは、リップル(XRP)を販売所形式だけでなく、コストの安い取引所形式でも購入できる点です。最初は簡単な販売所で始め、慣れてきたら取引所にステップアップするという使い方が一つの口座で完結します。
- 各種手数料が無料: DMM Bitcoinと同様に、日本円の即時入金・出金手数料が無料です。また、暗号資産の預入・送付手数料も無料です。
- 信頼性の高い運営体制: 大手IT企業グループが運営しており、セキュリティや顧客資産の管理体制も高い水準にあります。
- XRPの購入方法:
- 販売所と取引所(現物)の両方で取引が可能です。
- 手数料:
- 販売所のスプレッドは存在します。
- 取引所(現物)では、Maker注文(板にない価格で注文を出す)で-0.01%、Taker注文(板にある価格で注文する)で0.05%の手数料がかかります。Maker注文は手数料がマイナスなので、取引すると報酬がもらえます。(参照:GMOコイン公式サイト 手数料ページ)
- 日本円の入出金手数料、暗号資産の送金手数料は無料です。
GMOコインは、「将来的に取引コストを抑えた取引所形式も使ってみたい」と考えている、少し先のステップまで見据えた初心者の方に最適な取引所と言えるでしょう。
初心者向け取引所比較表
| 取引所名 | 特徴 | XRPの取引形式 | 入出金手数料 |
| :— | :— | :— | :— |
| Coincheck | ・アプリが圧倒的に使いやすい
・取扱通貨が豊富で人気が高い | 販売所 | 有料(銀行振込は無料) |
| DMM Bitcoin | ・入出金・送金手数料が無料
・365日のサポート体制 | 販売所 | 無料 |
| GMOコイン | ・販売所と取引所の両方に対応
・入出金・送金手数料が無料 | 販売所、取引所 | 無料 |
※手数料等の情報は変更される可能性があるため、口座開設の際は必ず各社の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
リップル(XRP)を購入する際の4つの注意点
リップル(XRP)の購入は手軽に始められますが、暗号資産は価格変動の大きい金融資産です。安心して投資を続けるためには、いくつかの注意点を事前に理解しておくことが極めて重要です。ここでは、特に心に留めておくべき4つのポイントを解説します。
① 必ず余剰資金で投資する
これはリップル(XRP)に限らず、あらゆる投資における最も重要な鉄則です。投資に使うお金は、必ず「余剰資金」で行うようにしてください。
余剰資金とは、ご自身の資産から日常生活で必要なお金(生活費、家賃、光熱費など)や、近い将来に使う予定が決まっているお金(学費、車の購入資金、結婚資金など)、そして万が一のための生活防衛資金(給料の3ヶ月〜半年分が目安)を差し引いた、「当面使う予定がなく、最悪の場合なくなっても生活に支障が出ないお金」のことです。
なぜ余剰資金で投資すべきなのでしょうか。その理由は、暗号資産市場が非常にボラティリティ(価格変動性)が高いからです。価格が1日で数十パーセント上下することも珍しくありません。もし生活資金を投じてしまうと、価格が下落した際に冷静な判断ができなくなります。
- 狼狽売り(ろうばいうり): 価格の下落に恐怖を感じ、本来売るべきでない底値圏で売却してしまい、大きな損失を確定させてしまう。
- 精神的負担: 日々の価格変動に一喜一憂し、仕事や私生活に集中できなくなる。
- 機会損失: 本来は長期的な視点で保有すべき資産を、短期的な資金繰りのために手放さざるを得なくなる。
こうした事態を避けるためにも、投資はあくまで自己責任であり、元本保証ではないことを強く認識し、生活に影響のない範囲の資金で始めることが、健全な投資を長く続けるための秘訣です。
② 価格変動リスクを理解しておく
リップル(XRP)は国際送金という明確な実用性を持っていますが、その価格は様々な要因によって大きく変動します。この価格変動リスクを正しく理解しておくことが重要です。
XRPの価格に影響を与える主な要因には、以下のようなものがあります。
- マクロ経済の動向: 世界的な景気後退や金融引き締め・緩和などの金融政策は、株式市場だけでなく暗号資産市場全体に影響を与えます。
- 暗号資産市場全体の地合い: ビットコインは暗号資産市場の基軸通貨と見なされており、ビットコインの価格動向はXRPを含む多くのアルトコインに強い影響を与えます。
- Ripple社関連のファンダメンタルズ: 後述するSECとの裁判の進展や、新たな金融機関との提携発表など、Ripple社やXRPプロジェクトに関するニュースは価格に直接的な影響を与えます。
- 各国の規制動向: 世界各国の政府や金融当局による暗号資産への規制強化や容認の動きは、市場心理を大きく左右します。
これらの要因が複雑に絡み合い、価格が形成されます。このリスクを完全に無くすことはできませんが、リスクを管理し、軽減するための方法はあります。代表的なものが「時間分散」です。
時間分散とは、一度に大きな金額を投資するのではなく、購入するタイミングを複数回に分ける投資手法です。例えば、「ドルコスト平均法」が有名で、これは「毎月1日に1万円分ずつXRPを購入する」というように、定期的に一定金額を買い付けていく方法です。この方法により、価格が高いときには少なく、価格が安いときには多く購入することになり、結果として平均購入単価を平準化させ、高値掴みのリスクを低減する効果が期待できます。
③ 各種手数料を確認する
暗号資産取引では、目に見えにくい様々な手数料が発生します。これらの手数料(コスト)を意識しないと、せっかく得た利益が目減りしてしまう可能性があります。リップル(XRP)を購入・保有する際には、主に以下の3つの手数料に注意しましょう。
取引手数料
これは「取引所」形式で売買する際に発生する手数料です。注文を出す側(Maker)と、その注文を受ける側(Taker)で手数料率が異なる場合があります。取引所によっては無料のところもありますが、有料の場合でも0.1%以下など、比較的低く設定されています。
入出金手数料
口座に日本円を入金したり、利益を確定して日本円を出金したりする際に発生する手数料です。特に、リアルタイムで入金が反映される「クイック入金」は便利ですが、数百円程度の手数料がかかる取引所もあります。また、日本円の出金にも手数料がかかる場合があります。これらの手数料は、DMM BitcoinやGMOコインのように無料の取引所を選ぶことで抑えることができます。
スプレッド
これは初心者の方が最も見落としがちで、かつ最も重要な実質的なコストです。「販売所」形式で取引する際に発生する、買値と売値の価格差のことです。例えば、買値が75円、売値が72円の場合、3円のスプレッドがあります。このスプレッドは取引所や市場の流動性によって常に変動しますが、取引手数料に比べて大きなコストとなることが一般的です。販売所を利用する際は、このスプレッドがなるべく狭い取引所を選ぶことが重要になります。
④ セキュリティ対策を徹底する
暗号資産はデジタルデータであるため、ハッキングや不正アクセスのリスクと常に隣り合わせです。取引所のセキュリティも重要ですが、最終的に自分の資産を守るのは自分自身であるという意識を持つことが不可欠です。最低限、以下の2つの対策は必ず行いましょう。
2段階認証の設定
2段階認証(2FA)は、口座のセキュリティレベルを飛躍的に高めるための必須の設定です。これは、IDとパスワードによるログインに加えて、スマートフォンアプリ(例: Google Authenticator)などで生成される一度きりの確認コードの入力を求める仕組みです。万が一、IDとパスワードが第三者に漏洩してしまっても、2段階認証を設定していれば不正ログインを防ぐことができます。口座を開設したら、取引を始める前に必ず設定しましょう。
秘密鍵の厳重な管理
暗号資産を自分自身で管理するための最も重要な情報が「秘密鍵」です。取引所の口座に資産を置いている間は、取引所が秘密鍵を管理していますが、将来的に個人のウォレット(ハードウェアウォレットなど)に資産を移す場合は、この秘密鍵を自分で管理することになります。
秘密鍵や、それを復元するためのリカバリーフレーズ(ニーモニックフレーズ)は、絶対に他人に教えてはいけません。また、スクリーンショットで保存したり、クラウド上にメモしたりするのも危険です。最も安全な方法は、紙に書き写して、誰にも見られない安全な場所に複数保管することです。これらの情報が流出すれば、資産のすべてを失うリスクがあることを肝に銘じておきましょう。
リップル(XRP)の今後の見通しと将来性
リップル(XRP)に投資する上で、その将来性を判断することは非常に重要です。価格は短期的に変動しますが、長期的な価値はプロジェクトの進捗や実用化にかかっています。ここでは、XRPの将来性を占う上で重要な4つのポイントを解説します。
米国証券取引委員会(SEC)との裁判の動向
リップル(XRP)の価格と将来性を語る上で、最も大きな影響を与えているのが、米国証券取引委員会(SEC)との裁判です。この裁判の動向は、XRPの法的地位を決定づけるものであり、投資家は常にその進捗を注視しています。
- 裁判の争点: 2020年12月、SECはRipple社とその幹部を提訴しました。その主な主張は「XRPは未登録の有価証券であり、Ripple社によるXRPの販売は違法な証券募集にあたる」というものです。これに対し、Ripple社は「XRPは有価証券ではなく、通貨や商品のようなものである」と反論し、全面的に争っています。
- これまでの経緯と一部判決: 長い法廷闘争の末、2023年7月にニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所は、略式判決を下しました。その内容は「暗号資産取引所などを介した個人投資家へのXRPの販売(プログラム的販売)は、有価証券の募集にはあたらない」一方で、「機関投資家向けの直接販売は、有価証券の募集にあたる」という、双方に一部有利な判断でした。
- 市場への影響と今後の見通し: この判決のうち、特に個人投資家向けの販売が有価証券ではないと判断されたことは市場にポジティブに受け取られ、XRPの価格は一時的に急騰しました。これにより、停止していたXRPの取扱いを再開する米国の取引所も現れました。
しかし、この判決はまだ最終的なものではなく、SECが控訴する可能性も残されています。裁判の最終的な決着がつくまでは、関連ニュースによって価格が大きく変動する可能性があるため、引き続きその動向を注意深く見守る必要があります。もし、Ripple社に完全に有利な形で決着すれば、XRPの法的リスクが払拭され、価格の大きな上昇要因となる可能性があります。
金融機関や大手企業との提携拡大
リップル(XRP)の価値の根幹は、国際送金ネットワーク「RippleNet」がどれだけ多くの金融機関に利用されるかにかかっています。そのため、Ripple社と世界の金融機関や送金事業者との提携ニュースは、XRPの将来性を測る上で非常に重要な指標となります。
現在、RippleNetには、北米、ヨーロッパ、アジア、中東など、世界中の数百の金融機関が参加しています。これには、大手銀行、国際送金サービス業者、決済プロバイダーなどが含まれます。新たな有力金融機関との提携が発表されれば、それはRippleNetの有用性が認められた証拠となり、XRPの実需拡大への期待からポジティブな価格材料と見なされます。
また、金融機関だけでなく、他の業界の大手企業との提携も注目されます。例えば、決済分野やEコマース分野での活用など、XRPのユースケースが拡大するような提携は、その将来性をさらに明るくするでしょう。これらの提携に関する情報は、Ripple社の公式サイトや公式SNSなどで発信されるため、定期的にチェックすることをおすすめします。
国際送金での実用化の進展
提携の数だけでなく、実際にXRPをブリッジ通貨として利用するソリューション「ODL(On-Demand Liquidity)」が、どれだけ実用化されているかも極めて重要です。提携した金融機関が、実際にODLを使って国際送金を行うことで、初めてXRPへの実需が生まれます。
ODLは、特に法定通貨の流動性が低い国々への送金(エキゾチックコリドー)において、その真価を発揮します。従来は高コストで時間もかかっていた送金ルートが、ODLによって低コストかつリアルタイムになるため、導入する金融機関にとってのメリットは非常に大きいものです。
現在、米国からメキシコやフィリピンへの送金ルートをはじめ、日本やオーストラリア、東南アジア諸国など、世界中でODLを利用した送金コリドーが拡大しています。この実利用の拡大は、XRPの取引量を増加させ、その流動性を高めることにつながります。投機的な需要だけでなく、こうした実需に支えられることで、XRPの価格はより安定し、長期的な成長基盤が築かれていくと期待されています。
各国のCBDC(中央銀行デジタル通貨)開発への関与
近年、世界各国の中央銀行が発行を検討・研究している「CBDC(中央銀行デジタル通貨)」の動向も、リップル(XRP)の将来性に間接的な影響を与える可能性があります。
Ripple社は、自社の技術を活用し、中央銀行がCBDCを発行・管理するためのプラットフォームを提供しています。すでに、パラオ共和国やコロンビア中央銀行、香港金融管理局(HKMA)など、複数の国や地域の中央銀行と提携し、CBDCの実証実験を支援しています。
これは、Ripple社の技術力と金融システムに関する知見が、公的な機関からも高く評価されていることを示しています。CBDCとXRPは直接的な関係はありませんが、将来的には異なる国々のCBDC同士を繋ぐためのブリッジ通貨として、XRPが活用されるのではないかという期待も存在します。もしこれが実現すれば、XRPの役割は現在の国際送金を越え、次世代の金融インフラの中核を担う存在になるかもしれません。このようなマクロな視点も、XRPの長期的なポテンシャルを考える上で重要な要素です。
リップル(XRP)の買い方に関するよくある質問
最後に、リップル(XRP)の購入に関して初心者の方が抱きがちな質問とその回答をまとめました。
リップル(XRP)はいくらから買えますか?
多くの国内暗号資産取引所では、500円や1,000円といった少額からリップル(XRP)を購入できます。
具体的な最低購入金額は取引所によって異なります。例えば、Coincheckでは「500円以上かつ0.001XRP以上」、GMOコインでは最小注文数量が「1XRP」などと定められています。(2024年5月時点)
現在のXRPの価格が1XRP=約75円だとすれば、GMOコインでは100円未満からでも購入が可能ということになります。このように、お小遣い程度の金額からでも始められる手軽さが、暗号資産投資の魅力の一つです。まずは無理のない範囲で、少額から試してみることをおすすめします。
リップル(XRP)の購入に税金はかかりますか?
リップル(XRP)を購入しただけでは税金はかかりませんが、売却して利益が出た場合には税金がかかります。
暗号資産取引で得た利益は、原則として「雑所得」として扱われます。雑所得は給与所得など他の所得と合算されて総所得金額が計算され、それに対して所得税が課される「総合課税」の対象となります。所得税は、所得が多いほど税率が高くなる「累進課税」が採用されています。
利益が確定し、課税対象となる主なタイミングは以下の通りです。
- リップル(XRP)を売却して日本円に換金した時
- リップル(XRP)を使って、ビットコインなど他の暗号資産を購入した時
- リップル(XRP)を使って、商品やサービスを購入した時
会社員などの給与所得者の場合、給与以外の所得(雑所得など)の合計が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。税金の計算は複雑なため、利益が出た場合は国税庁の公式サイトで最新情報を確認するか、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。
リップル(XRP)の最適な買い時はいつですか?
「最適な買い時」をピンポイントで予測することは、プロの投資家でも不可能です。
価格チャートを見ていると、「もっと安くなってから買おう」と考えてしまいがちですが、価格がどこまで下がるか(底値)を当てることは誰にもできません。底値を待っているうちに価格が上昇に転じてしまい、買い時を逃してしまうケースはよくあります。
そこで初心者の方におすすめなのが、前述した「ドルコスト平均法」です。毎月1日や給料日後など、決まったタイミングで決まった金額を買い続けることで、購入価格が平準化され、高値掴みのリスクを抑えることができます。感情に左右されずに淡々と積み立てていくこの方法は、長期的な資産形成に適した戦略と言えます。
コンビニや銀行、証券会社でも購入できますか?
いいえ、コンビニの端末や銀行の窓口、一般的な証券会社ではリップル(XRP)を直接購入することはできません。
リップル(XRP)を含む暗号資産の売買サービスを提供できるのは、金融庁に登録された「暗号資産交換業者」だけです。この記事で紹介したCoincheck、DMM Bitcoin、GMOコインなどはすべて、この登録を受けた正規の事業者です。
ただし、購入資金を取引所の口座に入金する方法として、「コンビニ入金」や「銀行振込」が利用できる、という意味合いでこれらの名称が使われることはあります。
スマートフォンのアプリでも買えますか?
はい、ほとんどの暗号資産取引所が公式のスマートフォンアプリを提供しており、アプリを使って簡単にリップル(XRP)を購入できます。
現在では、PCサイトよりもスマートフォンアプリをメインに取引するユーザーの方が多いくらいです。アプリのメリットは、場所や時間を選ばずに、いつでも価格のチェックや取引ができる手軽さにあります。また、設定した価格になったら通知でお知らせしてくれる価格アラート機能など、便利な機能も搭載されています。
特にCoincheckのアプリなどは、デザインが非常に直感的で分かりやすいため、PC操作が苦手な方や、すきま時間で手軽に取引したいという方には、スマートフォンアプリでの購入が非常におすすめです。口座開設から入金、購入まで、すべての手続きがスマートフォン一つで完結します。