「ゲームで遊びながらお金を稼げる」という、これまでの常識を覆す新しい体験を提供するNFTゲーム。2021年頃から世界的なブームとなり、現在も多くのプレイヤーと開発者を惹きつけています。しかし、「NFTゲームって何?」「本当に稼げるの?」「始め方が難しそう」といった疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、NFTゲームの基本的な仕組みから、2024年最新のおすすめタイトル、初心者でも安心して始められる具体的なステップ、そしてプレイする上での注意点や将来性まで、あらゆる情報を網羅的に解説します。
この記事を読めば、NFTゲームの世界への第一歩を踏み出し、新しいゲームの楽しみ方、そして新たな収益の可能性を発見できるはずです。さっそく、その魅力的な世界を覗いてみましょう。
目次
NFTゲームとは?
NFTゲームは、単なる暇つぶしや娯楽の枠を超え、プレイヤーに新たな価値を提供する次世代のゲームです。その根幹には「ブロックチェーン技術」があり、これによって「遊んで稼ぐ(Play to Earn)」という革新的なコンセプトが実現されています。ここでは、NFTゲームを理解するための3つの重要な要素について、初心者にも分かりやすく解説します。
ブロックチェーン技術が基盤のゲーム
NFTゲームの最大の特徴は、その基盤に「ブロックチェーン技術」が採用されている点です。ブロックチェーンとは、一言で言えば「取引記録を暗号技術によって鎖(チェーン)のようにつなぎ、複数のコンピューターで分散して管理するデータベース」のことです。この技術には、以下のような大きな特徴があります。
- 改ざんが極めて困難: 取引記録は暗号化され、世界中のコンピューターに分散して保存されます。そのため、一部のデータを改ざんしようとしても、他の大多数のデータとの整合性が取れなくなり、不正がすぐに検知されます。この堅牢性が、デジタルデータの信頼性を担保します。
- 透明性の高さ: ブロックチェーン上の取引記録は、原則として誰でも閲覧できます。誰が、いつ、どのような取引を行ったかが公開されているため、運営側による不正なデータ操作などを防ぎ、公平な環境を維持できます。
- 非中央集権的な管理: 特定の企業や管理者がデータを一元管理するのではなく、ネットワークに参加する多数のユーザー(ノード)が共同でデータを管理します。これにより、サーバーダウンによるサービス停止のリスクが低減され、運営企業の意向だけでデータが消去される心配もありません。
このブロックチェーン技術をゲームに応用することで、ゲーム内のアイテムやキャラクターに「NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)」としての価値を持たせることが可能になりました。
NFTとは、「替えの効かない唯一無二のデジタルデータ」を証明する技術です。例えば、現実世界で一点物の絵画に鑑定書が付くように、デジタルデータにも「これは本物で、所有者はあなたです」という証明書をブロックチェーン上に記録できます。
従来のオンラインゲームでは、プレイヤーが手に入れた剣や鎧、キャラクターといったアイテムは、すべてゲーム会社のサーバー内に存在する単なる「データ」に過ぎませんでした。プレイヤーはそれらを利用する「権利」を持っているだけで、真の「所有権」はありませんでした。ゲームのサービスが終了すれば、それらのデータは跡形もなく消えてしまいます。
しかし、NFTゲームでは、アイテムやキャラクターがNFTとしてブロックチェーン上に記録され、プレイヤー自身の資産となります。これは、ゲームという仮想世界の中で、デジタルデータに現実世界の不動産や美術品のような「所有権」の概念をもたらした、革命的な変化なのです。
Play to Earn(P2E)で遊んで稼げる仕組み
ブロックチェーン技術とNFTによって実現したのが、「Play to Earn(P2E)」、すなわち「遊んで稼ぐ」という新しいゲームモデルです。これは、ゲームをプレイすること自体が、直接的な経済的利益につながる可能性がある仕組みを指します。
従来のゲームの多くは、「Free to Play(基本プレイ無料)」や「Pay to Win(課金するほど強くなる)」といったモデルでした。プレイヤーはゲームを楽しむため、あるいは他のプレイヤーより有利に進めるためにお金を支払うのが一般的でした。つまり、ゲームは「消費」の対象だったのです。
一方、P2EモデルのNFTゲームでは、ゲームプレイが「投資」や「収益活動」としての側面を持ちます。具体的には、以下のような方法で収益を得ることが可能です。
- ゲーム内通貨(暗号資産)の獲得: ゲーム内のミッションをクリアしたり、対人戦で勝利したりすることで、報酬として独自の暗号資産(トークン)を獲得できます。このトークンは、暗号資産取引所を通じて日本円などの法定通貨に換金できます。
- NFTアイテムの売買: ゲーム内で手に入れたレアなキャラクターや強力な武器などのNFTアイテムを、OpenSea(オープンシー)に代表される「NFTマーケットプレイス」で他のプレイヤーに売却できます。需要の高いアイテムであれば、高値で取引されることもあります。
- キャラクターの育成と販売: 時間をかけてキャラクターを育成し、その価値を高めてから売却することも一つの稼ぎ方です。費やした時間や労力が、キャラクターの市場価値として評価されるのです。
このように、NFTゲームはプレイヤーがゲームに費やした時間、スキル、情熱が、現実の経済的価値に転換される可能性を秘めています。もちろん、必ず稼げるわけではなく、リスクも伴いますが、ゲームとの関わり方を根本から変えるポテンシャルを秘めた、非常に魅力的な仕組みと言えるでしょう。近年では、歩いたり走ったりすることで稼ぐ「Move to Earn(M2E)」や、睡眠で稼ぐ「Sleep to Earn」など、P2Eから派生した様々な「X to Earn」モデルも登場し、その領域を広げています。
ゲーム内のアイテムやキャラクターが資産になる
NFTゲームにおける最も重要な概念は、「ゲーム内のデジタルデータがプレイヤー個人の資産になる」という点です。これは、従来のゲーム体験とは決定的に異なる、所有権のパラダイムシフトを意味します。
前述の通り、これまでのゲームでは、アイテムやキャラクターの所有権はゲーム運営会社にありました。プレイヤーはあくまで「レンタル」している状態で、運営の都合でいつでもその価値は失われる可能性がありました。アカウントが停止されれば、何百時間と費やして育てたキャラクターも、高額な課金で手に入れたアイテムも、一瞬にして失われてしまいます。
しかし、NFTゲームでは、アイテムやキャラクターはNFTとしてブロックチェーン上に存在し、プレイヤーが管理する「ウォレット」と呼ばれるデジタルな財布に保管されます。このウォレットは、特定のゲーム会社から独立しており、プレイヤー自身が秘密鍵(金庫の鍵のようなもの)を管理します。
これにより、以下のようなメリットが生まれます。
- 真の所有権: ゲーム運営会社が倒産したり、サービスが終了したりしても、NFTとして存在するアイテムやキャラクターはプレイヤーのウォレットに残り続けます。そのゲームで使えなくなったとしても、資産として手元に残るのです。
- 自由な二次流通: プレイヤーは、運営会社が介在しないNFTマーケットプレイスで、自由に自身のNFTを売買できます。価格は市場の需要と供給によって決まるため、人気のあるアイテムは思わぬ高値が付くこともあります。これにより、ゲームを引退する際に、これまで投じた時間やお金をNFTの売却によって一部回収することも可能になります。
- 相互運用性(インターオペラビリティ)の可能性: 将来的には、あるゲームで手に入れたNFTの剣を、別のゲームでも使えるようになる、といった「相互運用性」の実現が期待されています。例えば、AというRPGで育てたキャラクターを、Bという格闘ゲームに登場させるといった具合です。まだ技術的な課題は多いものの、実現すればゲームの壁を越えた新しい遊び方が生まれるでしょう。
このように、NFTゲームは単に「稼げる」だけでなく、プレイヤーがゲームの世界に深く関与し、そこで得たものを永続的な「資産」として所有できるという、これまでにない体験を提供します。これが、世界中の多くの人々を魅了し、ゲーム業界に大きな変革をもたらしている理由なのです。
おすすめのNFTゲーム12選【2024年最新版】
ここでは、2024年現在、特に注目度が高く、人気のあるNFTゲームを12タイトル厳選して紹介します。それぞれのゲームのジャンル、特徴、稼ぎ方などを詳しく解説するので、自分に合ったゲームを見つける参考にしてください。
ゲームタイトル | ジャンル | 初期費用目安 | 対応デバイス | 日本語対応 |
---|---|---|---|---|
The Sandbox | メタバース / サンドボックス | 有料(LAND購入など)/ 無料プレイ可 | PC | 一部対応 |
Axie Infinity | カードバトル / 育成 | 有料(アクシー購入)/ 無料プレイ可 | PC, スマホ | 非対応 |
STEPN | Move to Earn | 有料(スニーカーNFT購入) | スマホ | 対応 |
Sorare | ファンタジースポーツ | 無料プレイ可 / カード購入は有料 | PC, スマホ | 対応 |
Illuvium | RPG / オートバトラー | 未定(ベータ版) | PC | 非対応 |
Splinterlands | カードゲーム | 有料(約10ドル~) | PC, スマホ | 非対応 |
PROJECT XENO | 対戦型タクティクス | 無料プレイ可 / NFT購入は有料 | スマホ | 対応 |
エグリプト | RPG / 育成 | 無料 | スマホ | 対応 |
キャプテン翼 -RIVALS- | シミュレーション | 無料プレイ可 / NFT購入は有料 | PC, スマホ | 対応 |
元素騎士オンライン | MMORPG | 無料プレイ可 | PC, スマホ | 対応 |
Gods Unchained | カードゲーム | 無料 | PC | 一部対応 |
Star Atlas | MMORPG / シミュレーション | 有料(宇宙船NFTなど) | PC | 非対応 |
① The Sandbox(ザ・サンドボックス)
『The Sandbox』は、イーサリアムのブロックチェーンを基盤とした、ユーザー主導のメタバースプラットフォームです。プレイヤーは「LAND」と呼ばれる仮想空間上の土地を所有し、その上でオリジナルのゲームやジオラマ、アート作品などを自由に制作・公開できます。
- 特徴: Minecraftのようなボクセル(立方体のブロック)アートが特徴的で、専門知識がなくても直感的にコンテンツを作成できるツール(VoxEditやGame Maker)が提供されています。プレイヤーがクリエイターとなり、自らメタバースの世界を創造していく点が最大の魅力です。
- 稼ぎ方:
- LANDの売買・貸出: 所有するLANDの価格が上昇した際に売却したり、他のプレイヤーに貸し出したりして収益を得ます。
- アセットの制作・販売: 制作したキャラクターやアイテム(アセット)をNFTとしてマーケットプレイスで販売します。
- ゲームの公開: 自身のLANDに作成したゲームを公開し、入場料やゲーム内アイテムの販売で独自トークン「SAND」を稼ぎます。
- こんな人におすすめ:
- 創造力を発揮して、自分だけの世界を作りたい人
- メタバースでの土地活用や不動産投資に興味がある人
② Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)
『Axie Infinity』は、NFTゲームおよびPlay to Earnのブームを牽引した代表的なタイトルです。「アクシー」と呼ばれるモンスターを集めてチームを編成し、他のプレイヤーやコンピュータと対戦させます。
- 特徴: ポケモンのように、アクシーを交配させて新しいアクシーを繁殖させたり、バトルで育成したりする要素が特徴です。戦略性の高いターン制のカードバトルが楽しめます。一時期は高額な初期費用が必要でしたが、現在は無料で始められるモード「Axie Infinity: Origin」も提供されています。
- 稼ぎ方:
- バトル報酬: アリーナでの対戦に勝利することで、暗号資産「SLP(Smooth Love Potion)」を獲得できます。
- アクシーの売買: 育成したアクシーや、希少な能力を持つアクシーをマーケットプレイスで売買します。
- スカラーシップ: 自身のアクシーを他のプレイヤーに貸し出し、そのプレイヤーが稼いだ報酬の一部を受け取る仕組みです。
- こんな人におすすめ:
- 戦略的なカードバトルや育成ゲームが好きな人
- P2Eの元祖ともいえる有名タイトルを体験してみたい人
③ STEPN(ステップン)
『STEPN』は、「Move to Earn(動いて稼ぐ)」という新しいジャンルを確立した大人気アプリです。NFTのスニーカーを購入し、スマホを持ってウォーキングやジョギングをすることで、現実世界での運動が暗号資産の獲得に繋がります。
- 特徴: 日常の運動を収益化するという斬新なコンセプトが多くのユーザーを惹きつけました。スニーカーには様々な種類や能力値があり、どのスニーカーを選ぶか、どう育てるかといったゲーム性も備わっています。
- 稼ぎ方:
- 歩く・走る: NFTスニーカーを装備して移動することで、ゲーム内トークン「GST(Green Satoshi Token)」を獲得します。
- スニーカーの売買・レンタル: 育てたスニーカーを売却したり、他のユーザーにレンタルしたりして収益を得ます。
- ミント(Mint): 2足のスニーカーを組み合わせて新しいスニーカー(シューボックス)を生み出し、それを売却します。
- こんな人におすすめ:
- 運動習慣を身につけたい、または継続させたい人
- 日々の活動を少しでも収益に繋げたい人
④ Sorare(ソラーレ)
『Sorare』は、実在のサッカー選手(現在はMLB野球、NBAバスケも対応)のNFTカードを使って遊ぶファンタジースポーツゲームです。プレイヤーはGM(ゼネラルマネージャー)となり、選手カードでドリームチームを編成し、他のプレイヤーとスコアを競います。
- 特徴: 選手の現実世界での試合のパフォーマンス(ゴール、アシスト、クリーンシートなど)が、ゲーム内のスコアに直接反映されるのが最大の特徴です。そのため、サッカーや野球の知識が深いほど有利になります。
- 稼ぎ方:
- 大会報酬: 編成したチームが大会で上位に入賞すると、報酬としてETH(イーサリアム)や希少な選手カードがもらえます。
- カードの売買: 選手の活躍を予測し、安価なうちにカードを購入して、価値が上がったタイミングで売却することで差益を狙います。
- こんな人におすすめ:
- サッカー、野球、バスケなどのスポーツ観戦が好きな人
- 自分の知識を活かしてゲームを有利に進めたい人
⑤ Illuvium(イルビウム)
『Illuvium』は、Unreal Engine 5を使用して開発されている、非常に高品質なグラフィックが魅力のオープンワールドRPGです。プレイヤーは広大な異世界を探索し、「Illuvial(イルビアル)」と呼ばれる不思議な生命体を捕獲・育成・バトルさせます。
- 特徴: AAA級(大作)ゲームに匹敵する美麗なグラフィックと、捕獲したイルビアルでチームを組んで戦うオートチェス形式のバトルが特徴です。まだ正式リリース前(現在はベータ版)ですが、そのクオリティの高さから世界中のゲーマーから大きな期待が寄せられています。
- 稼ぎ方:
- イルビアルの売買: 捕獲した希少なイルビアルや、強力に育てたイルビアルをNFTとして売買します。
- 素材やアイテムの売買: ゲーム内で収集した素材なども売却可能です。
- 大会での勝利: トーナメントなどで上位入賞することで報酬を得ます。
- こんな人におすすめ:
- 本格的なRPGや美麗なグラフィックのゲームが好きな人
- 将来性のある大作NFTゲームに早期から関わりたい人
⑥ Splinterlands(スプリンターランド)
『Splinterlands』は、高速なバトル展開が魅力のトレーディングカードゲームです。プレイヤーは多種多様なモンスターカードでデッキを構築し、他のプレイヤーと自動で進行するバトルを繰り広げます。
- 特徴: デッキを組んで対戦ボタンを押せば、バトルは数秒で完了します。この手軽さとテンポの良さが人気です。また、約10ドルの初期費用(召喚士の呪文書の購入)で始められるため、NFTゲームの入門としても適しています。
- 稼ぎ方:
- バトル報酬: ランク戦で勝利することで、暗号資産「DEC」や報酬カードを獲得できます。
- カードの売買・レンタル: 手に入れたカードをマーケットで売却したり、他のプレイヤーに貸し出したりします。
- トークンのステーキング: ガバナンストークン「SPS」をステーキングして報酬を得ます。
- こんな人におすすめ:
- トレーディングカードゲームが好きな人
- 隙間時間で手軽にプレイしたい人
- 比較的低コストでNFTゲームを始めたい人
⑦ PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)
『PROJECT XENO』は、人気YouTuberのヒカル氏がアンバサダーを務めることでも話題の、日本発の対戦型タクティクスゲームです。3体の「XENO(ゼノ)」と呼ばれるキャラクターと12枚のスキルカードでデッキを編成し、1対1のオンラインバトルを繰り広げます。
- 特徴: 「ゲーム性と競技性」に重点を置いて開発されており、プレイヤーの戦略やスキルが勝敗に大きく影響します。スマホアプリで手軽にプレイでき、無料でも始められるため、NFTゲーム初心者でも参入しやすいのが魅力です。
- 稼ぎ方:
- バトル報酬: NFTキャラクターを所持した状態でアリーナバトルに勝利すると、トークン(UT)を獲得できます。
- NFTの売買: キャラクター(XENO)や武器、チャームといったNFTをマーケットプレイスで売買します。
- こんな人におすすめ:
- 対人戦や頭脳戦が好きな人
- スマホで本格的なNFTゲームをプレイしたい人
- 日本発のプロジェクトを応援したい人
⑧ エグリプト
『エグリプト』は、難しい操作や知識が不要で、誰でも気軽に始められる日本発のモンスター育成RPGです。タップだけの簡単操作でクエストを進め、モンスターを育てていきます。
- 特徴: 完全無料で始められ、ウォレットの作成なども不要な点が最大の特徴です。ゲーム内でドロップする「レアモン」と呼ばれる希少なモンスターはNFTとして発行し、マーケットプレイスで売却できます。NFTゲームの「稼ぐ」体験を、最も手軽に味わえるタイトルの一つです。
- 稼ぎ方:
- レアモンの売買: クエストで稀にドロップする「レアモン」をNFT化して、マーケットプレイスで売却します。
- こんな人におすすめ:
- NFTゲームがどんなものか、まずはお金や手間をかけずに体験してみたい人
- コツコツとキャラクターを育てるのが好きな人
⑨ キャプテン翼 -RIVALS-
世界的な人気を誇るサッカー漫画「キャプテン翼」を題材とした、新感覚のブロックチェーンゲームです。プレイヤーは原作に登場する選手たちのNFTカードを集めて育成し、他のプレイヤーと対戦します。
- 特徴: ゲーム内で手に入るアイテムやライバルピースを消費して、自分だけのオリジナル選手NFTを生成・育成できます。必殺技シーンはダイナミックな3Dで再現されており、原作ファンにはたまらない演出が満載です。
- 稼ぎ方:
- 対戦モードの報酬: 「Rival Mode」や「PvP Mode」をプレイすることで、独自トークン「TSUBASAUT」を獲得できます。
- 選手NFTの売買: 育成した選手NFTや、希少な選手NFTをマーケットプレイスで売却します。
- こんな人におすすめ:
- 「キャプテン翼」のファン
- 有名IP(知的財産)を活用したゲームに興味がある人
⑩ 元素騎士オンライン -META WORLD-
『元素騎士オンライン -META WORLD-』は、累計800万ダウンロードを記録した日本の人気MMORPG「エレメンタルナイツ」をベースに開発されたNFTゲームです。ファンタジーなメタバース空間で、冒険やプレイヤー同士の交流を楽しめます。
- 特徴: MMORPGとしての完成度が高く、豊富な職業やキャラクターカスタマイズ、大規模なレイドバトルなど、やり込み要素が満載です。無料で始めることも可能で、スマホとPCの両方でプレイできるクロスプラットフォームに対応しています。
- 稼ぎ方:
- オシャレ装備の制作・売買: ゲーム内で手に入れた素材からオシャレ装備を制作し、NFTとして販売します。
- LAND(土地)の貸し出し: 所有するLAND上にダンジョンなどを制作し、他のプレイヤーから入場料を得ます。
- モンスター討伐報酬: ゲーム内通貨「ROND」を稼ぎ、換金します。
- こんな人におすすめ:
- MMORPGが好きな人
- 仲間と協力してプレイするのが好きな人
⑪ Gods Unchained(ゴッズ・アンチェインド)
『Gods Unchained』は、「マジック:ザ・ギャザリング」の元ディレクターが開発を率いる、本格的なトレーディングカードゲームです。6つの神々から一つを選び、30枚のカードでデッキを組んで対戦します。
- 特徴: 「Play to Earn」ならぬ「Play & Earn」を掲げており、無料でプレイしながらでも、ゲーム内イベントやランクアップ報酬としてNFTカードを獲得できるのが大きな魅力です。ゲームとしての戦略性が非常に高く、eスポーツとしての側面も持っています。
- 稼ぎ方:
- カードの売買: プレイを通じて獲得したNFTカードをマーケットプレイスで売却します。
- イベント報酬: ウィークエンドイベントなどで勝利することで、報酬パックや独自トークン「GODS」を獲得できます。
- こんな人におすすめ:
- Hearthstoneなどの本格的なデジタルカードゲームが好きな人
- 無課金でも実力で稼ぐチャンスがあるゲームをプレイしたい人
⑫ Star Atlas(スターアトラス)
『Star Atlas』は、Solana(ソラナ)ブロックチェーン上に構築された、宇宙を舞台とする壮大な次世代MMORPGです。プレイヤーは3つの派閥のいずれかに所属し、宇宙船で星々を巡り、領土を探索・征服していきます。
- 特徴: 映画クオリティのリアルなグラフィックと、宇宙探索、資源採掘、戦闘、政治など、非常に多岐にわたるゲームプレイが構想されています。まだ開発の初期段階にあるプロジェクトですが、その壮大なビジョンから世界中で大きな注目を集めています。
- 稼ぎ方:
- 資源の採掘・売買: 惑星から採掘した資源をマーケットで販売します。
- 宇宙船NFTの売買: 所有する宇宙船NFTを売買します。
- 派閥間の抗争: 領土戦などで勝利し、報酬を得ます。
- こんな人におすすめ:
- SFや宇宙をテーマにしたゲームが好きな人
- 超大作ゲームの黎明期から参加し、その発展を見届けたい人
【目的別】おすすめNFTゲーム紹介
数あるNFTゲームの中から、どれをプレイすれば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。ここでは、「無料」「スマホ」「日本語対応」という3つの目的別に、おすすめのゲームを再整理してご紹介します。あなたのニーズに合ったゲームを見つけるための参考にしてください。
無料・無課金で始められるNFTゲーム
「いきなりお金をかけるのは不安」「まずはNFTゲームがどんなものか試してみたい」という方には、初期費用がかからない、または無料でプレイできるモードがあるゲームがおすすめです。これらのゲームは、NFTゲームの世界への入り口として最適です。
ゲームタイトル | ジャンル | 無料でできること | 稼ぐには? |
---|---|---|---|
エグリプト | RPG/育成 | 全ての基本プレイ、モンスターの育成 | クエストで稀にドロップする「レアモン」を売却 |
Gods Unchained | カードゲーム | 全ての基本プレイ、カードの収集 | プレイして獲得したNFTカードの売却、イベント報酬 |
Sorare | ファンタジースポーツ | コモンカードを使ったリーグへの参加 | 上位入賞報酬(ETH、レアカード)、カード売買 |
PROJECT XENO | 対戦型タクティクス | 全ての基本プレイ、キャラクターの試用 | NFTキャラクターでバトルに勝利しトークンを獲得 |
元素騎士オンライン | MMORPG | 全ての基本プレイ、クエスト、冒険 | オシャレ装備NFTの制作・売買、トークン獲得 |
解説:
最も手軽に始められるのは『エグリプト』です。アプリをダウンロードするだけで、仮想通貨取引所の口座やウォレットがなくてもプレイを開始できます。ゲーム内で運良く「レアモン」を手に入れることができれば、それを売却することで「稼ぐ」体験が可能です。
本格的なゲーム性を無料で楽しみたいなら『Gods Unchained』がおすすめです。無課金でもプレイを続けることでNFTカードが手に入り、実力次第では課金プレイヤーとも渡り合えます。カードゲーム好きなら間違いなく楽しめるでしょう。
『Sorare』や『PROJECT XENO』、『元素騎士オンライン』なども、無料プレイの範囲が広く、ゲームの面白さを十分に体験できます。これらのゲームで遊び方をマスターし、「本格的に稼いでみたい」と感じたタイミングで、NFTアイテムの購入を検討するのが賢明なステップです。
注意点として、無料プレイで大きく稼ぐのは一般的に困難です。多くの場合、効率的に収益を得るためには、ある程度の初期投資(NFTキャラクターやアイテムの購入)が必要になることを理解しておきましょう。
スマホで手軽に遊べるNFTゲーム
PCを持っていない方や、通勤・通学中、休憩時間などの隙間時間でプレイしたい方には、スマートフォンに対応したNFTゲームがぴったりです。アプリをインストールするだけで、いつでもどこでもプレイできる手軽さが魅力です。
ゲームタイトル | ジャンル | 特徴 |
---|---|---|
STEPN | Move to Earn | 日常のウォーキングやランニングが収益に繋がる |
PROJECT XENO | 対戦型タクティクス | 短時間で決着がつく本格的な対人戦略バトル |
エグリプト | RPG/育成 | タップだけの簡単操作で、片手でもプレイ可能 |
キャプテン翼 -RIVALS- | シミュレーション | 有名IPを使用し、ファンなら楽しめる要素が満載 |
Axie Infinity | カードバトル/育成 | P2Eの代表格。現在はスマホ版(Origin)も充実 |
Splinterlands | カードゲーム | バトルが自動で進行するため、非常に手軽 |
解説:
日々の運動をゲームにしたいなら『STEPN』が一押しです。いつもの通勤や散歩に「稼ぐ」という目的が加わることで、運動を継続するモチベーションになります。
短時間で集中して遊びたいなら『PROJECT XENO』がおすすめです。1試合数分で完結するため、隙間時間にサクッとプレイできますが、その中身は奥深い戦略性に富んでいます。
とにかく手軽さを求めるなら『エグリプト』や『Splinterlands』が良いでしょう。どちらも複雑な操作を必要とせず、オートバトル機能も充実しているため、他の作業をしながらでもプレイを進められます。
スマホでNFTゲームをプレイする際は、App StoreやGoogle Playストアの公式ストアからアプリをダウンロードするようにしてください。非公式サイトや怪しいリンクからダウンロードすると、詐欺やウイルス感染のリスクがあるため注意が必要です。
日本語に対応しているNFTゲーム
NFTゲームは海外発のものが多く、公式サイトやゲーム内が英語のみというケースも少なくありません。英語に不安がある方でも安心してプレイできるよう、ここでは日本語に完全対応、または主要部分が日本語化されているゲームを紹介します。
ゲームタイトル | ジャンル | 日本との関連 |
---|---|---|
PROJECT XENO | 対戦型タクティクス | 日本の企業が開発・運営 |
エグリプト | RPG/育成 | 日本の企業が開発・運営 |
キャプテン翼 -RIVALS- | シミュレーション | 日本の人気漫画が原作 |
元素騎士オンライン | MMORPG | 日本の人気ゲームがベース |
STEPN | Move to Earn | アプリ内は完全に日本語対応 |
Sorare | ファンタジースポーツ | Webサイト、アプリ共に日本語対応 |
The Sandbox | メタバース/サンドボックス | 公式サイトやツールが一部日本語対応 |
解説:
『PROJECT XENO』『エグリプト』『元素騎士オンライン』などは、日本の企業が開発・運営しているため、言語の壁はもちろんなく、ゲームの文化やデザインも日本人にとって馴染みやすいものになっています。公式からの情報発信も日本語で行われるため、最新情報を追いやすいのもメリットです。
『キャプテン翼 -RIVALS-』のように、日本の強力なIP(知的財産)を活用したゲームも増えています。原作ファンであれば、より一層ゲームの世界に没入できるでしょう。
『STEPN』や『Sorare』は海外発のプロジェクトですが、グローバル展開に力を入れており、アプリやWebサイトがしっかりと日本語にローカライズされています。
言語の壁がないことは、ゲームのルールを正確に理解し、ストレスなくプレイするために非常に重要です。また、Discordなどのコミュニティに参加する際も、日本語チャンネルがあれば他のプレイヤーと情報交換しやすく、ゲームをより楽しむことができます。NFTゲームを選ぶ上で、日本語対応は非常に重要な判断基準の一つと言えるでしょう。
NFTゲームの始め方【5ステップ】
NFTゲームの始め方は、従来のスマホゲームのようにアプリをダウンロードしてすぐに開始、というわけにはいきません。仮想通貨やウォレットといった、初心者には少し難しく感じられる準備が必要です。しかし、一つ一つのステップを順番に進めれば、誰でも確実に始めることができます。ここでは、その手順を5つのステップに分けて詳しく解説します。
① 仮想通貨取引所の口座を開設する
NFTゲームをプレイするためには、多くの場合、初期投資としてNFTを購入したり、ゲーム内通貨を手に入れたりする必要があります。また、ゲームで稼いだ暗号資産を日本円に換金する際にも、仮想通貨取引所の口座が必須となります。
なぜ必要か?
仮想通貨取引所は、日本円と暗号資産(仮想通貨)を交換するための「窓口」です。NFTゲームの世界で使われるお金(暗号資産)を手に入れるための、最初のステップとなります。
どの取引所を選べばいい?
初心者の方は、金融庁に登録されている日本の大手取引所を選ぶのが安心です。日本語のサポートが充実しており、セキュリティ対策もしっかりしています。代表的な国内取引所には、Coincheck(コインチェック)、bitFlyer(ビットフライヤー)、GMOコインなどがあります。
口座開設の手順:
- 公式サイトにアクセス: 選んだ取引所の公式サイトにアクセスし、「口座開設」ボタンをクリックします。
- メールアドレスとパスワードの登録: 指示に従い、メールアドレスとパスワードを設定します。
- 個人情報の入力: 氏名、住所、生年月日などの基本情報を入力します。
- 本人確認: スマートフォンで運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類と、自身の顔写真を撮影して提出します(オンラインで完結することがほとんどです)。
- 審査・完了: 取引所による審査が行われ、通常は即日~数日で完了の通知が届きます。
口座開設は無料でできます。NFTゲームを始めようと思ったら、まずはこのステップを済ませておきましょう。
② 仮想通貨を購入する
取引所の口座が開設できたら、次にNFTゲームで必要となる仮想通貨を購入します。どの通貨を購入するかは、プレイしたいゲームによって異なります。
どの通貨を買うべきか?
- イーサリアム(ETH): 多くのNFTゲームやNFTマーケットプレイス(OpenSeaなど)で基軸通貨として採用されています。迷ったら、まずはイーサリアムを買っておけば間違いは少ないでしょう。
- ゲーム独自の通貨: ゲームによっては、特定のブロックチェーン上の通貨が必要になる場合があります。例えば、『STEPN』や『Star Atlas』をプレイするならソラナ(SOL)、『PROJECT XENO』ならBNBチェーンの通貨が必要です。プレイしたいゲームの公式サイトで、どの通貨が必要か事前に確認しましょう。
購入方法:
- 日本円の入金: 自分の銀行口座から、開設した仮想通貨取引所の口座へ日本円を振り込みます。
- 仮想通貨の選択: 取引所のアプリやサイトで、購入したい仮想通貨(例:ETH)を選択します。
- 数量の指定と購入: 購入したい金額または数量を指定し、購入ボタンを押します。
これで、あなたの取引所口座に仮想通貨が保有された状態になります。
③ 暗号資産ウォレットを作成する(例:MetaMask)
次に、購入した仮想通貨や、これからゲームで手に入れるNFTを保管するための「デジタルな財布」である「暗号資産ウォレット」を作成します。
ウォレットとは? なぜ必要?
取引所の口座を「銀行」に例えるなら、ウォレットは「自分だけが鍵を持つ個人の財布」です。NFTゲームの公式サイトに接続したり、NFTマーケットプレイスで売買したりするには、この個人ウォレットが必須となります。取引所の口座から直接ゲームに接続することはできません。
最も一般的なウォレットは「MetaMask(メタマスク)」です。多くのNFTゲームで標準的に利用されており、PCのブラウザ拡張機能やスマホアプリとして無料でインストールできます。
MetaMaskの作成手順:
- 公式サイトからインストール: MetaMaskの公式サイト(metamask.io)にアクセスし、お使いのブラウザ(Chromeなど)やスマートフォン用のアプリをインストールします。
- ウォレットの新規作成: 「ウォレットを作成」を選択し、パスワードを設定します。このパスワードは、PCやスマホでウォレットにログインする際に使用します。
- シークレットリカバリーフレーズの保管: ここが最も重要なステップです。 12個の英単語で構成される「シークレットリカバリーフレーズ」が表示されます。これは、ウォレットを復元するための「マスターキー」であり、銀行口座の暗証番号とキャッシュカードを兼ねたような、非常に重要な情報です。
- 絶対に誰にも教えてはいけません。
- スクリーンショットやPCのメモ帳など、オンライン上には絶対に保存しないでください。
- 紙に書き写し、金庫など誰にも見られない安全な場所に物理的に保管してください。
このフレーズを失うと、ウォレット内の資産を永久に失い、誰も助けることはできません。逆に、他人に知られると資産をすべて盗まれてしまいます。
④ ウォレットに仮想通貨を送金する
取引所で購入した仮想通貨を、作成したMetaMaskウォレットに送金します。これでようやく、暗号資産を自由に使える状態になります。
送金手順:
- ウォレットアドレスのコピー: MetaMaskを開き、アカウント名の下に表示されている「0x」から始まる英数字の羅列(これがウォレットのアドレスです)をコピーします。
- 取引所で送金手続き: 仮想通貨取引所のアプリやサイトにログインし、「送金」や「出庫」といったメニューを選択します。
- 送金先情報の入力:
- 宛先(送金先アドレス)の欄に、先ほどコピーしたMetaMaskのウォレットアドレスを貼り付けます。手入力は絶対にせず、必ずコピー&ペーストしてください。
- 送金したい仮想通貨と数量を指定します。
- ネットワークの選択: 送金するブロックチェーンのネットワークを正しく選択することが非常に重要です。 イーサリアムなら「ERC20」、BNBチェーンなら「BEP20」などです。ネットワークを間違えると、送金した資産が失われる可能性があります。MetaMaskと取引所で同じネットワークを選択してください。
- 送金の実行: 二段階認証などを行い、送金を確定します。
初心者は、まず少額でテスト送金を行い、無事にMetaMaskに着金することを確認してから、本送金を行うことを強く推奨します。
⑤ ゲーム公式サイトとウォレットを接続する
全ての準備が整いました。最後に、プレイしたいNFTゲームの公式サイトにアクセスし、あなたのウォレットを接続します。
接続手順:
- 公式サイトへアクセス: プレイしたいゲームの公式サイトを開きます。ブックマークや信頼できる情報源からアクセスし、検索結果の上位に出てくる偽サイト(広告など)に注意してください。
- ウォレットを接続: サイト内にある「Connect Wallet」や「ログイン」といったボタンをクリックします。
- MetaMaskで承認: MetaMaskが自動的に起動し、サイトへの接続許可を求めるポップアップが表示されます。内容を確認し、「接続」や「署名」をクリックします。
これで、あなたのウォレットがゲームと連携され、NFTの購入やゲームプレイを開始する準備が完了しました。この一連の流れは、最初は複雑に感じるかもしれませんが、一度経験すれば、他のNFTゲームを始める際もスムーズに行えるようになります。
NFTゲームの主な稼ぎ方
NFTゲームの魅力である「Play to Earn」。その具体的な収益化の方法は、一つだけではありません。ゲームのプレイ報酬から、NFTの売買、さらには資産の貸し出しや金融的な投資まで、様々なアプローチが存在します。ここでは、NFTゲームにおける代表的な4つの稼ぎ方を解説します。
ゲームをプレイして仮想通貨を稼ぐ
これは、NFTゲームで稼ぐ上で最も基本的かつ直接的な方法です。多くのP2Eゲームには、プレイヤーの活動に対して報酬として独自の暗号資産(トークン)が支払われる仕組みが組み込まれています。
- 仕組み:
- デイリークエストやミッションの達成: 毎日設定される課題をクリアすることで、報酬としてトークンがもらえます。コツコツと継続することで、安定した収益源になり得ます。
- 対人戦(PvP)での勝利: 他のプレイヤーとのバトルに勝利することで、より多くのトークンを獲得できるゲームが多くあります。これには、ゲームへの深い理解と戦略、そしてある程度のプレイヤースキルが求められます。
- アドベンチャーモード(PvE)のクリア: コンピュータが操作する敵を倒したり、ステージをクリアしたりすることでもトークンが手に入ります。
- 具体例:
- 『Axie Infinity』では、アリーナでの勝利報酬として「SLP(Smooth Love Potion)」が獲得できます。
- 『STEPN』では、ウォーキングやジョギングをすることで「GST(Green Satoshi Token)」が稼げます。
- 『PROJECT XENO』では、アリーナバトルに勝利すると「UT(Utility Token)」が手に入ります。
獲得したこれらのトークンは、DEX(分散型取引所)やCEX(中央集権型取引所)を通じて、イーサリアム(ETH)やビットコイン(BTC)といった主要な暗号資産に交換し、最終的には日本円に換金することが可能です。日々のゲームプレイそのものが、直接的な収益活動となるのが、この稼ぎ方の最大の特徴です。
NFTアイテムやキャラクターを売買する
ゲームプレイを通じて手に入れた、あるいは初期投資として購入したNFTアイテムやキャラクターを、外部のNFTマーケットプレイスで売買することでも利益を得られます。これは、ゲーム内での活動成果を、より大きな市場で収益化する方法です。
- 仕組み:
- レアアイテムのドロップ: ゲーム内で敵を倒したり、宝箱を開けたりした際に、非常に低い確率でレアな装備やアイテムがNFTとしてドロップすることがあります。これらの希少なNFTは、マーケットプレイスで高値で取引される可能性があります。
- キャラクターの育成・販売: 初期に手に入れたキャラクターに時間と労力をかけてレベルアップさせたり、スキルを覚えさせたりして付加価値を高め、購入時よりも高い価格で売却します。育成ゲームの楽しみが、そのまま資産価値の向上に繋がります。
- 需要の予測(転売): マーケットプレイスで安く売られている有望なNFTを見つけて購入し、ゲームのアップデートや人気の高まりによって需要が増したタイミングで高く売る、という株式投資のような手法です。
- 主なNFTマーケットプレイス:
- OpenSea(オープンシー): 世界最大級のNFTマーケットプレイス。イーサリアムやPolygonなど、様々なブロックチェーンに対応しており、ほとんどのNFTゲームアイテムがここで取引されています。
- Magic Eden(マジックエデン): Solanaブロックチェーン上のNFTに特化したマーケットプレイス。
- ゲーム独自のマーケットプレイス: ゲームによっては、公式サイト内に独自のマーケットプレイスが設置されている場合もあります。
NFTの価格は、その希少性、性能、人気、そして市場全体の需要と供給によって常に変動します。運と戦略の両方が求められる、ダイナミックな稼ぎ方と言えるでしょう。
スカラーシップ制度でNFTを貸し出す
高価なNFTが必要なゲームにおいて、自身が所有するNFTを他のプレイヤーに貸し出し、そのプレイヤーが稼いだ収益の一部を分配してもらう仕組みを「スカラーシップ制度」と呼びます。『Axie Infinity』で普及し、他のゲームにも広まりました。
- 仕組み:
- オーナー(貸し手): ゲームをプレイするためのNFT(例:キャラクター3体)を複数保有しているが、自分でプレイする時間がない、あるいは資産として活用したいプレイヤー。
- スカラー(借り手): ゲームを始めたいが、初期投資を行う資金がないプレイヤー。
オーナーは、自身のアカウントに紐づいたNFTをスカラーに貸し出します。スカラーはそのNFTを使ってゲームをプレイし、報酬としてトークンを稼ぎます。そして、稼いだトークンを、事前に決められた比率(例:オーナー70%、スカラー30%)で分配します。
- メリット:
- オーナー側: ゲームをプレイすることなく、資産(NFT)から不労所得を得られる可能性があります。複数のスカラーに貸し出すことで、収益源を増やすことも可能です。
- スカラー側: 初期費用ゼロでNFTゲームを始め、収益を得るチャンスが得られます。
この制度は、資産を持つ者と時間やスキルを持つ者とを繋ぐ、NFTゲームならではのWin-Winな経済モデルです。ただし、スカラーが真面目にプレイしてくれなかったり、期待通りに稼げなかったりするリスクも存在します。
ガバナンストークンを保有・ステーキングする
これは、より投資的な側面の強い、中~上級者向けの稼ぎ方です。
- ガバナンストークンとは?:
多くのNFTゲームプロジェクトは、ゲーム内通貨とは別に「ガバナンストークン」を発行しています。これは、そのゲームの将来的な運営方針(例:新しい機能の追加、手数料の変更など)に関する提案や投票に参加するための「議決権」のような役割を持つトークンです。 - 稼ぎ方:
- キャピタルゲイン(値上がり益): そのゲームの将来性に期待し、ガバナンストークンを安価なうちに購入・保有します。ゲームが成功し、人気が出ればトークンの価値も上昇し、売却することで大きな利益(キャピタルゲイン)を得られる可能性があります。
- 例: 『The Sandbox』のSAND、『Axie Infinity』のAXSなど。
- ステーキング: 保有しているガバナンストークンを、特定の場所に一定期間預け入れる(ロックする)ことで、利息のように報酬を受け取る仕組みを「ステーキング」と呼びます。銀行預金の利息に近いイメージで、トークンを長期保有しながら、安定したインカムゲインを狙うことができます。
- キャピタルゲイン(値上がり益): そのゲームの将来性に期待し、ガバナンストークンを安価なうちに購入・保有します。ゲームが成功し、人気が出ればトークンの価値も上昇し、売却することで大きな利益(キャピタルゲイン)を得られる可能性があります。
この方法は、ゲームを直接プレイするのとは異なり、そのプロジェクトの成功に賭ける「投資」行為です。そのため、ゲームの人気が低迷したり、暗号資産市場全体が冷え込んだりすると、トークンの価格が大きく下落するリスクも伴います。プロジェクトのホワイトペーパーを読み込み、開発チームやロードマップを精査するなど、慎重な判断が求められます。
NFTゲームを選ぶ際の3つのポイント
NFTゲームの世界に足を踏み入れる決心がついたら、次に考えるべきは「どのゲームをプレイするか」です。無数に存在するタイトルの中から自分に合ったものを選ぶことは、NFTゲームを長く楽しむ上で非常に重要です。ここでは、ゲーム選びで失敗しないための3つの重要なポイントを解説します。
ポイント① 初期費用で選ぶ
NFTゲームは「稼げる」可能性がある一方で、多くの場合、プレイを始めるためや効率的に稼ぐためには初期費用(投資)が必要となります。この初期費用は、ゲームによって数千円程度から数十万円以上と大きく異なります。自分の予算やリスク許容度に合わせてゲームを選ぶことが、最初の重要なステップです。
- 無料・低コストで始められるゲーム:
- メリット: 金銭的なリスクを負うことなく、NFTゲームの雰囲気や基本的な仕組みを体験できます。「まずは試してみたい」という初心者の方に最適です。
- デメリット: 一般的に、無料プレイで大きな収益を上げるのは難しい傾向にあります。稼ぐためには、多大な時間を費やすか、最終的に課金が必要になることが多いです。
- 代表的なゲーム: 『エグリプト』『Gods Unchained』『Splinterlands』(低コスト)など。
- ある程度の初期費用が必要なゲーム:
- メリット: 初期投資を行うことで、より効率的に収益を得られる高性能なNFTキャラクターやアイテムを手に入れることができます。本格的に「Play to Earn」を目指すのであれば、こちらが主流となります。
- デメリット: 投じた費用を回収できない「原資回収リスク」が常に伴います。ゲームの人気やトークン価格の変動によっては、投資額を上回る収益を得られない可能性も十分にあります。
- 代表的なゲーム: 『STEPN』『Axie Infinity』など(※Axieは無料モードもあり)。
選び方のヒント:
まずは『エグリプト』のような完全無料のゲームから始めて、NFTゲームの一連の流れ(プレイ→NFT獲得→マーケットでの売買)をリスクゼロで体験してみることを強くおすすめします。そこで面白さを感じ、もっと本格的に挑戦したいと思ったら、次に少額の投資で始められるゲームへステップアップするのが賢明なアプローチです。いきなり高額な初期投資が必要なゲームに手を出すのは避けましょう。
ポイント② ゲームのジャンルで選ぶ
「稼げるかどうか」はNFTゲームの大きな魅力ですが、それ以上に大切なのは「そのゲームを純粋に楽しめるかどうか」です。どんなに収益性が高いと言われるゲームでも、自分が面白いと感じなければ、プレイを継続することは苦痛になってしまいます。
Play to Earnは、あくまで「Play(遊ぶ)」が土台にあります。継続的なプレイが収益につながるモデルだからこそ、自分が夢中になれるジャンルのゲームを選ぶことが、結果的に成功への近道となります。
NFTゲームのジャンルは、従来のゲームと同様に非常に多岐にわたります。
- RPG(ロールプレイングゲーム): キャラクターを育成し、広大な世界を冒険するのが好きな人向け。
- 例:『Illuvium』『元素騎士オンライン』
- カードゲーム: デッキを構築し、戦略的な思考で対戦するのが好きな人向け。
- 例:『Splinterlands』『Gods Unchained』
- シミュレーション/ストラテジー: 資源を管理したり、緻密な戦略を立てたりするのが好きな人向け。
- 例:『Sorare』『PROJECT XENO』
- メタバース/サンドボックス: 仮想空間で他のプレイヤーと交流したり、自由に何かを創造したりするのが好きな人向け。
- 例:『The Sandbox』
- Move to Earn(M2E): 日常の運動や活動をゲーム化し、健康と収益を両立させたい人向け。
- 例:『STEPN』
選び方のヒント:
まずは自分の好きなゲームジャンルを明確にしましょう。普段からRPGばかりプレイしている人が、稼げるからといってカードゲームを始めても、ルールを覚える段階で挫折してしまうかもしれません。YouTubeのプレイ動画を見たり、公式サイトやホワイトペーパー(プロジェクトの設計書)を読んだりして、ゲームの内容や世界観が自分の好みに合っているかを事前に確認することが重要です。「楽しそう」という直感を信じることが、最適なゲーム選びの鍵となります。
ポイント③ 対応デバイス(スマホ・PC)で選ぶ
あなたのライフスタイルやゲームをプレイする環境も、ゲーム選びの重要な要素です。NFTゲームは、スマートフォンで手軽に遊べるものから、PCでないとプレイできないハイスペックなものまで様々です。
- スマートフォン対応ゲーム:
- メリット: いつでもどこでもプレイできる手軽さが最大の魅力です。通勤・通学中や休憩時間といった「隙間時間」を活用して、コツコツとプレイを進めたい方に適しています。
- デメリット: PCゲームに比べると、グラフィックの質や操作の複雑さには限界がある場合があります。
- 代表的なゲーム: 『STEPN』『PROJECT XENO』『エグリプト』
- PC対応ゲーム:
- メリット: 大画面でプレイできるため、高い没入感が得られます。美麗なグラフィックや複雑な操作が要求される、本格的なゲーム体験を求める方に適しています。
- デメリット: プレイする場所が自宅などに限定されます。また、ゲームによっては高いスペックのPCが必要になる場合もあります。
- 代表的なゲーム: 『The Sandbox』『Illuvium』『Star Atlas』
- クロスプラットフォーム対応ゲーム:
- スマートフォンとPCの両方でプレイできるゲームもあります。自宅ではPCの大画面でじっくりプレイし、外出先ではスマホで手軽にデイリークエストをこなす、といった柔軟なプレイスタイルが可能です。
- 代表的なゲーム: 『元素騎士オンライン』『Splinterlands』
選び方のヒント:
自分が主にゲームをプレイする時間帯や場所を想像してみてください。平日は忙しくてPCの前に座る時間がないという方はスマホゲーム、休日に腰を据えてじっくり楽しみたい方はPCゲームが向いているでしょう。自分の生活リズムに合ったデバイスでプレイできるゲームを選ぶことで、無理なく長く続けることができます。
NFTゲームをプレイする際の注意点とリスク
NFTゲームは「遊んで稼げる」という夢のある世界ですが、その裏には無視できない注意点やリスクが存在します。楽観的な情報だけを鵜呑みにせず、潜在的な危険性を十分に理解した上で参加することが、自分の資産を守り、安全に楽しむための絶対条件です。ここでは、特に重要な5つのリスクについて詳しく解説します。
必ず稼げるわけではない
NFTゲームに関して最も誤解されがちなのが、「プレイすれば誰でも必ず稼げる」という考え方です。これは明確な間違いです。Play to Earn(P2E)は、「Play and Earn(遊べば稼げる)」を保証するものではありません。
- 収益の不確実性: NFTゲームで得られる収益は、以下のような多くの不確定要素に左右されます。
- ゲームの人気: プレイヤーが減り、ゲームが過疎化すれば、NFTアイテムやトークンの需要がなくなり、価値は暴落します。
- トークン価格の変動: ゲーム内でどれだけ多くのトークンを稼いでも、そのトークン自体の市場価格が下落すれば、日本円に換金した際の手取りは少なくなります。
- プレイヤーのスキルと時間: 対人戦がメインのゲームでは、プレイヤースキルが収益に直結します。また、多くのゲームでは、稼ぐために相応のプレイ時間を費やす必要があります。
- 運の要素: レアアイテムがドロップするかどうかは、多くの場合、運に左右されます。
- 原資回収リスク: 初期投資としてNFTを購入した場合、その投資額を上回る収益を得られない、いわゆる「原資回収できない」リスクが常に存在します。特に、ブームの最盛期に高値でNFTを購入してしまった場合、その後の価格下落によって大きな損失を被る可能性があります。
NFTゲームは、楽しいゲーム体験と収益の可能性を両立させたものですが、本質的にはリスクを伴う「投資」の一側面を持っていることを忘れてはいけません。「最悪の場合、初期投資額をすべて失う可能性もある」という覚悟を持った上で、必ず余剰資金でプレイするようにしましょう。
仮想通貨の価格変動リスクがある
NFTゲームの収益は、日本円ではなく、独自のゲーム内トークンやイーサリアムといった暗号資産(仮想通貨)で得られます。そのため、プレイヤーは暗号資産市場全体の価格変動リスクを直接的に受けることになります。
- ボラティリティの高さ: 暗号資産の価格は、株式や為替など他の金融商品と比較して、非常に大きな価格変動(ボラティリティ)が特徴です。1日で価格が数十パーセント上下することも珍しくありません。
- 市場全体の影響: たとえプレイしているゲーム自体が人気で順調であっても、ビットコイン(BTC)の暴落など、暗号資産市場全体を揺るగす大きなニュースがあれば、アルトコインであるゲームトークンの価格も連動して暴落するケースがほとんどです。
- 換金のタイミング: ゲーム内で10万円相当のトークンを稼いだとしても、日本円に換金する前にトークンの価格が半値になってしまえば、手元に残るお金は5万円になってしまいます。いつ、どのタイミングで暗号資産を法定通貨に換金するかの判断が、最終的な損益を大きく左右します。
このリスクを完全に避けることはできません。対策としては、稼いだトークンをこまめに他の安定した資産(ステーブルコインや日本円など)に交換しておく、市場のニュースに常にアンテナを張っておく、といった方法が考えられます。
ハッキングや詐欺(スキャム)に注意する
NFTや暗号資産の世界は、まだ法整備や利用者保護が追いついていない新しい領域であるため、悪意を持った詐欺師やハッカーが数多く潜んでいます。自己責任が原則の世界であり、一度失った資産を取り戻すことはほぼ不可能です。特に以下の手口には厳重な注意が必要です。
- 偽サイト・偽アプリ: 有名なNFTゲームの公式サイトやNFTマーケットプレイス、ウォレットの公式サイトをそっくりに真似た偽サイト(フィッシングサイト)に誘導し、ウォレットを接続させたり、秘密鍵を入力させたりして資産を盗み取ります。
- DM(ダイレクトメッセージ)による詐欺: TwitterやDiscordなどで、「サポート担当者」や「運営」を名乗る人物からDMが送られてくることがあります。「問題解決のために必要」などと偽り、シークレットリカバリーフレーズや秘密鍵を聞き出そうとしたり、有害なリンクをクリックさせようとしたりします。
- フリーミント詐欺: 「無料でNFTがもらえる(フリーミント)」と謳い、ユーザーを偽サイトに誘導します。ウォレットを接続してトランザクション(取引)を承認すると、ウォレット内の高価なNFTや暗号資産が全て抜き取られてしまいます。
対策:
- シークレットリカバリーフレーズと秘密鍵は絶対に誰にも教えない。これは自分自身の金庫の鍵です。運営やサポートがこれらを聞き出すことは絶対にありません。
- 公式サイトへは、必ず公式TwitterやDiscordからリンクを辿るか、ブックマークからアクセスする。検索エンジンの広告枠に表示される偽サイトには特に注意してください。
- 知らない人からのDMのリンクは絶対にクリックしない。公式からの重要な連絡は、DMではなく公式チャンネルのアナウンスで行われます。
- ウォレットでトランザクションを承認する際は、その内容をよく確認する。不審な要求や、身に覚えのない要求は全て拒否してください。
ゲームのサービスが終了する可能性がある
従来のゲーム会社が運営するゲームと同様に、NFTゲームも運営の都合や人気低迷により、サービスが終了するリスクがあります。特に、多くのNFTゲームはまだ歴史の浅いスタートアップ企業によって運営されているため、大手企業に比べて事業継続のリスクは高いと言えます。
- サービス終了の影響: ゲームのサービスが終了すると、そのゲームをプレイして稼ぐことはできなくなります。
- NFTの価値: 従来のゲームと違い、ゲーム内で使用していたNFTアイテムはプレイヤーのウォレットに残ります。しかし、そのゲーム専用のNFTであった場合、使い道がなくなるため、その価値はほぼゼロになる可能性が高いです。将来的に他のゲームでも使える「相互運用性」が実現すれば話は別ですが、現状ではまだ限定的です。
対策:
ゲームを選ぶ際に、運営・開発チームの経歴や実績、どのようなベンチャーキャピタルから資金調達をしているか、ロードマップは現実的か、といったプロジェクトの信頼性を確認することも、リスクを判断する上での一つの材料になります。
税金の知識(確定申告)が必要になる場合がある
NFTゲームで得た利益は、原則として所得税の課税対象となります。多くの場合、これは「雑所得」に分類されます。
- 確定申告の必要性:
- 会社員(給与所得者)の場合: 給与所得以外の所得(NFTゲームの利益を含む)の合計が、年間で20万円を超えた場合は確定申告が必要です。
- 専業主婦や学生など(被扶養者)の場合: 所得の合計が年間48万円(基礎控除額)を超えた場合は確定申告が必要です。
- 利益計算の複雑さ: NFTゲームの損益計算は非常に複雑です。どのタイミングで利益が確定するのか(トークンを獲得した時点か、日本円に換金した時点かなど)については、まだ税務上の解釈が定まっていない部分もあります。また、NFTの購入費用や送金手数料などを経費として計上できる場合もあります。
対策:
- 全ての取引履歴を記録しておく: 仮想通貨取引所での取引履歴や、ウォレットでのNFT売買、トークンの獲得履歴などを、後から追えるように必ず記録・保存しておきましょう。
- 専門家への相談: 利益が大きくなった場合や、計算方法が分からない場合は、無理に自分で判断せず、税理士や管轄の税務署に相談することを強く推奨します。税金の申告漏れは、後から追徴課税などのペナルティを課される可能性があるため、誠実に対応することが重要です。
NFTゲームの将来性
数々のリスクを抱えつつも、NFTゲーム市場は着実に成長を続けています。一過性のブームで終わるのではなく、ゲーム業界の未来を形作る重要な要素として、その将来性には大きな期待が寄せられています。その根拠となる2つの大きな動きについて解説します。
大手ゲーム会社の参入が続いている
NFTゲームの黎明期は、主に新興のスタートアップ企業が市場を牽引してきました。しかし、その技術的な可能性と市場規模の拡大を受け、近年では国内外の著名な大手ゲーム会社が、続々とNFTやブロックチェーン技術への関心を表明し、具体的なプロジェクトを始動させています。
- 国内の動き:
- スクウェア・エニックス: ブロックチェーン技術の活用に最も積極的な大手の一社です。「ファイナルファンタジー」シリーズで知られる同社は、中期事業戦略の柱の一つとしてブロックチェーン・エンタテインメントを掲げ、複数のNFTプロジェクトへの投資や自社開発を進めています。
- セガ: 「龍が如く」や「ソニック」シリーズなどを手掛けるセガも、ブロックチェーンゲームの開発に意欲を見せており、日本のゲーム開発会社double jump.tokyoと提携し、「三国志大戦」のIPを活用したブロックチェーンカードゲームをリリースしました。
- バンダイナムコエンターテインメント: 「ガンダム」や「パックマン」など強力なIPを持つ同社は、ファンとクリエイターを繋ぐ独自の「ガンダムメタバース」の構築を発表しており、その中でNFTの活用も視野に入れています。
- 海外の動き:
- Ubisoft(ユービーアイソフト): 「アサシン クリード」シリーズで有名なフランスの大手。早くからNFTプラットフォーム「Quartz」を発表するなど、ブロックチェーンゲームの試みを続けています。
- Electronic Arts (EA): 「Apex Legends」や「FIFA」シリーズを手掛ける米国の巨大パブリッシャーも、NFTやP2Eモデルを「ゲーム業界の未来の一部」と捉え、その可能性を模索しています。
大手参入がもたらす影響:
- ゲームのクオリティ向上: 大手企業が持つ豊富な開発資金、技術力、そして長年培ってきたゲームデザインのノウハウが投入されることで、これまでのNFTゲームとは一線を画す、グラフィックやゲーム性が格段に高い「AAA級」のブロックチェーンゲームが登場することが期待されます。
- マスアダプション(大衆への普及): 有名なIP(キャラクターやシリーズ)が使われることで、これまで暗号資産やNFTに興味がなかった層にも、NFTゲームが広く認知され、プレイヤー人口が爆発的に増加する可能性があります。
- 業界の信頼性向上: 大手企業の参入は、市場全体の信頼性を高め、より多くの投資や人材を呼び込む好循環を生み出します。
このように、大手ゲーム会社の本格参入は、NFTゲームが単なる投機対象から、真に「面白い」娯 D楽コンテンツへと進化する上で、極めて重要な推進力となります。
Web3.0市場の拡大に伴い成長が期待される
NFTゲームは、単独の現象ではなく、「Web3.0」という次世代のインターネットを構成する、重要な要素の一つとして位置づけられています。Web3.0市場全体の成長と歩調を合わせる形で、NFTゲームもさらなる発展を遂げることが期待されています。
- Web3.0とは?:
- Web1.0(読む): 一方的に情報を受け取るだけの、静的なウェブサイトが中心の時代。(例:初期のニュースサイト)
- Web2.0(読む+書く): SNSやブログなど、ユーザーが情報を発信し、双方向のコミュニケーションが可能になった時代。ただし、データやプラットフォームはGAFAに代表される巨大企業に独占されている。(例:Facebook, YouTube)
- Web3.0(読む+書く+所有する): ブロックチェーン技術を基盤とし、データの所有権を中央集権的な企業からユーザー個人の手に取り戻すことを目指す、分散型のインターネット。
NFTゲームは、このWeb3.0の理念を最も分かりやすく体現するアプリケーションの一つです。ゲーム内アイテムの所有権をプレイヤーが持つという仕組みは、まさに「データの所有」そのものです。
- 他のWeb3.0技術との融合:
- メタバース: 仮想空間であるメタバースとNFTゲームは非常に親和性が高く、今後はゲームの世界がそのまま巨大な経済圏やコミュニティとして機能していくことが予想されます。『The Sandbox』のように、ゲームプラットフォーム自体がメタバースとなる事例も増えています。
- DeFi(分散型金融): ゲームで稼いだトークンを、DeFiプロトコルで運用(ステーキングやレンディング)してさらに収益を増やすなど、ゲームと金融の境界線はますます曖昧になっていくでしょう。
- DAO(分散型自律組織): ゲームの運営方針を、ガバナンストークンを持つプレイヤーコミュニティの投票によって決定するDAOの仕組みを取り入れるプロジェクトも増えており、よりユーザー主権のゲーム運営が実現していきます。
Web3.0市場が拡大し、技術が成熟していくにつれて、NFTゲームは単に「稼げるゲーム」という枠組みを超え、新しい経済活動、社会的交流、そして自己表現の場を提供する、包括的なデジタルプラットフォームへと進化していくでしょう。その潜在的な可能性は計り知れず、私たちの生活や娯楽のあり方を根本から変える力を持っているのです。
NFTゲームに関するよくある質問
ここまでNFTゲームについて詳しく解説してきましたが、まだ解決しきれない疑問点も多いかもしれません。最後に、初心者の方が抱きがちなよくある質問とその回答をまとめました。
NFTゲームは無課金でも稼げますか?
結論から言うと、可能性はゼロではありませんが、非常に難しいのが現実です。
- 無課金で稼げる可能性:
- 『エグリプト』のように、完全無料でプレイできるゲームで、運良く非常にレアなNFTモンスター(レアモン)を手に入れることができれば、それをマーケットプレイスで売却して利益を得ることは可能です。
- 『Gods Unchained』のように、無課金でもプレイを続けることでNFTカードが手に入り、それを売却することはできます。
- 現実的な難しさ:
- 多くのNFTゲームでは、効率的に稼ぐためには高性能なNFT(キャラクターやアイテム)が必要であり、それらを手に入れるには初期投資が事実上必須となっています。
- 無課金で手に入るNFTは、一般的に価値が低いものが多く、売却できたとしても大きな収益にはなりにくいです。
- 稼ぐためには膨大な時間を費やす必要があり、時給換算すると非常に効率が悪い、ということになりがちです。
おすすめのアプローチとしては、「まずは無課金でゲームを試してみて、そのゲームが本当に面白いと感じ、将来性にも期待できると思ったら、失っても構わない範囲の少額から投資を検討する」というステップを踏むことです。
NFTゲームは違法ではないですか?
2024年現在、日本の法律において、NFTゲームをプレイすること自体が直ちに違法となることはありません。
しかし、その合法性については、いくつかの議論がある点を理解しておく必要があります。
- 賭博罪との関連: 日本には賭博罪があり、金品を賭けて偶然性の高い勝負をすることは禁じられています。NFTゲームの「ガチャ」や、勝敗によって得られる報酬の価値が大きく変動する仕組みが、この賭博罪に該当するのではないかという議論があります。
- 景品表示法との関連: ゲーム内アイテムの排出確率を偽って表示するなど、不当な表示があった場合は景品表示法に抵触する可能性があります。
現状では、ゲームプレイを通じて得たNFTや暗号資産を売却して利益を得ることは、法的に問題視されていません。しかし、法整備がまだ追いついていないグレーな領域であることは事実です。今後の法改正や判例によっては、何らかの規制が設けられる可能性もゼロではありません。
プレイヤーとして最も重要なことは、ゲームで得た利益に対して、法律に従って適切に税金を納める(確定申告する)ことです。
日本企業が開発したNFTゲームはありますか?
はい、数多くあります。近年、日本のゲーム会社も積極的にNFTゲーム市場に参入しています。
この記事でも紹介したタイトルの中から、代表的なものを以下に挙げます。
- 『PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)』: CROOZ Blockchain Lab株式会社が開発。
- 『エグリプト』: 株式会社Kyuzanと株式会社ゲームウィズが共同開発。
- 『キャプテン翼 -RIVALS-』: ThirdverseグループとBLOCKSMITH&Co.が開発。
- 『元素騎士オンライン -META WORLD-』: Metap Inc.が開発。
日本企業が開発するNFTゲームのメリット:
- 言語の壁がない: 公式サイト、ゲーム内、コミュニティ(Discordなど)が完全に日本語対応しているため、ストレスなく情報を得てプレイできます。
- 文化的な親和性: 日本のアニメや漫画カルチャーに根差したデザインや世界観が多く、日本人プレイヤーにとって馴染みやすいです。
- 安心感: 日本の法律や商習慣を遵守して運営されているという安心感があります。
スクウェア・エニックスやセガといった大手も開発を進めており、今後さらに高品質で魅力的な国産NFTゲームが増えていくことが大いに期待されます。
NFTゲームと普通のゲームの違いは何ですか?
NFTゲームと従来のオンラインゲームの最大の違いは、「ゲーム内アイテムの所有権が誰にあるか」という一点に集約されます。この根本的な違いが、他の様々な差異を生み出しています。
以下の表で、その違いを整理してみましょう。
比較項目 | 従来のゲーム | NFTゲーム |
---|---|---|
アイテムの所有権 | ゲーム運営会社 | プレイヤー自身 |
データの管理場所 | 運営会社のサーバー | ブロックチェーン |
アイテムの使途 | そのゲーム内でのみ利用可能 | NFTマーケットプレイスで売買可能 |
サービス終了時 | アイテムは全て消滅 | NFTはウォレットに残り続ける(価値は変動) |
経済モデル | Pay to Win / Free to Play(消費型) | Play to Earn (P2E)(収益・資産形成型) |
外部経済との接続 | 基本的に遮断されている | 暗号資産を介して現実経済と接続 |
要するに、従来のゲームが「運営会社の提供する閉じた世界で楽しむ娯楽」であったのに対し、NFTゲームは「プレイヤーが資産を所有し、外部の経済圏と繋がったオープンな世界で遊ぶ、新しい経済活動」と言えます。このパラダイムシフトが、NFTゲームを次世代のゲームたらしめている最大の理由です。